緑side
目に1寸の光も入れないこさめちゃんは
脅すように伝えてくれた
きっと今回も大丈夫
こっちが勝つに決まってる
そう言いたかった
だけど
その前に口を開いた
久しぶりに俺の名前を呼んでくれたいるまちゃんに驚きながら
次の言葉を待つ
昔と比べたら
随分強い心の持ち主になったな
嫌いな人相手でもその言葉を言えるっていう長所
俺は一番最初に気付いてた
俺はいるまちゃんと
スイートルームの扉を開けた
死んだら
もうみんなには会えない
その可能性があったとしても
俺は殺さないといけない
俺の心の中に居座り続ける
少しだけの、使命感が動くから
相手を催促するように挑発する
そう言われ
一瞬で脳内で変換する
来る
攻撃の準備を完璧に行い
どんな状況に陥っても
最悪、いるまちゃんだけでも助かる立ち回りをしようと考えた
はずだった
気付かない間にいるまちゃんの手が半透明な糸のようなものに捕まっていた
急いでそちらへ向かい
一つ一つ糸をちぎる
だけど、ちぎった所からまた糸が生成されて、全然減らなかった
敵は笑っていた
不気味だった
今すぐ誰かに助けてもらいたかった
この状況下で手を差し伸べてほしかった
けど、この敵を倒す事ないまま、変に味方の数を増やすとデメリットでしかない
イヤーリンクからは心配や驚きの声が聞こえた気がしたが
気の所為なのかもしれない
それくらい、もう何も
分からなかった
いるまちゃんの腕に手をかけた時
いるまちゃんは俺を突き放した











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!