第28話

3-9:Q.私は誰なのか。
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2026/04/29 10:00 更新
光士郎side
花散光士郎
まだ目が覚めないのか!
紫陽花権兵衛
静かにしろっ!
八重桜純
まぁ、あれから3日間眠り続けてるもんね、
八重桜純
光士郎も心配なんだよ。
紫陽花権兵衛
あぁ…
花散光士郎
何をコソコソと話している。
八重桜純
いや?なんでもないよ?
八重桜純
それにしても、あなたの下の名前も災難だよね、
八重桜純
変な人に好かれてさ。
花散光士郎
…。
紫陽花権兵衛
どうしたんだ光士郎、急に静かになって。
花散光士郎
あなたの下の名前は、あの事件から確かに変わった。
花散光士郎
あの日からあなたの下の名前はレイアとユウの真似をし始めた。
紫陽花権兵衛
…確かに、あの事件以降、あの二人に似ているところが増えてはいるが…。
花散光士郎
これはあくまでも仮説だ。あなたの下の名前がネストに関わる前の生き方までは知らないからな。
花散光士郎
あなたの下の名前はあなたの下の名前という人物を作り上げるときに、誰かの真似をして作り上げている。
花散光士郎
おそらく、2人が亡くなる前のあなたの下の名前も誰かの真似事だ。
花散光士郎
誰なのかは不明だがな。
八重桜純
けど、あなたの下の名前はあなたの下の名前としてのアイデンティティをある程度確立していると思うんだけど。
八重桜純
現に今のあなたの下の名前をちゃんと僕達はあなたの下の名前として認識している。
八重桜純
それは、色々な人の色々なことを切り取って、新しい自分を作り上げている証拠なんじゃないの?
八重桜純
それに、人は真似から始まる生き物だしね。
花散光士郎
別にオレは、あなたの下の名前の人格や生き方そのものにとやかく言うつもりはない。
花散光士郎
問題なのは、何故あなたの下の名前は誰かの真似を続けるのか、ということだ。
花散光士郎
あなたの下の名前は自分を嫌い、2人が死んだ事実から逃げているだけだ。
花散光士郎
受け入れることを拒んでいる。
紫陽花権兵衛
だが、大切な人を…((
花散光士郎
良いわけがないだろう!
花散光士郎
それでは何も変われない。
花散光士郎
それに、もしの話にはなるが、
花散光士郎
あなたの下の名前が、現実を受け入れたとき、
花散光士郎
あなたの下の名前には何も残らない。
花散光士郎
最後には自分を殺すだろうからな。
花散光士郎
それがなくなれば、残るのは大嫌いな自分自身のみだからな。
花散光士郎
それに、レイアやユウが守りたかったのは、こんなあなたの下の名前ではない。
花散光士郎
こんなものは、2人への冒涜だ。
花散光士郎
オレはそれが気に食わない。
(なまえ)
あなた
…?
(なまえ)
あなた
ゔぅ…ん?
八重桜純
おや、起きたみたいだね、おはよう。
紫陽花権兵衛
今、ナースコールを押すな?
花散光士郎
っ…このっ、大馬鹿者が!!
(なまえ)
あなた
は?
花散光士郎
オレは何度も警告したはずだ!
花散光士郎
このままでは自分を失うと!!
花散光士郎
いつまであいつらの真似をする!!?
花散光士郎
いつまで自分を呪い続けるつもりだ!!?
花散光士郎
あの2人がそうなることを望んでいると本気で思っているのか!?
花散光士郎
そんなはずがないだろう!
(なまえ)
あなた
…。
(なまえ)
あなた
…私は、私には…無理だよっ!
(なまえ)
あなた
本当はわかってる。変わらないといけないんだって。
(なまえ)
あなた
でも、許せないんだよ。
(なまえ)
あなた
私という存在が。
(なまえ)
あなた
私のせいで人が何人も死んでるんだよっ?
(なまえ)
あなた
私の大切な人は、みんな死んでるんだよ?
(なまえ)
あなた
どうしろって((
花散光士郎
それは違うだろう。
花散光士郎
レイアは、親しい人には下の名前で呼ぶだろう。
花散光士郎
レイアの真似をしている貴様は、無自覚だろうが、オレや、オレの下僕どものことを下の名前で呼んでいる。
花散光士郎
つまり、貴様にとって我々は大切な存在になっている!
(なまえ)
あなた
それはレイアが下の名前で…((
花散光士郎
レイアが下の名前で我々を呼ぶようになったのはつい最近のことだったはずだか?
花散光士郎
貴様からすればフルネームで呼んでいた時期の方が長かっただろう。
花散光士郎
だから、そんな言い訳は通用しない。
花散光士郎
あなたの下の名前、貴様は明確に我々を親しい間柄においている!
花散光士郎
だが、現にオレ達は死んでいない!
花散光士郎
貴様の周りで誰か死んだのかを無理矢理知るつもりはないが、
花散光士郎
少なくとも貴様のせいではないだろう。
(なまえ)
あなた
ふふっ…ありがとう。
(なまえ)
あなた
ほんの少しだけ気持ちが楽になれたよ。
(なまえ)
あなた
…私のせいで死なないでよ?
花散光士郎
貴様のために死んでたまるか。
紫陽花権兵衛
光士郎、そろそろヤエが限界だ。
(なまえ)
あなた
そういえば、純は?
紫陽花権兵衛
2人があまりにも、真剣に話しているからな、医者を足止めしている。
(なまえ)
あなた
ありゃ、迷惑かけちゃった。
(なまえ)
あなた
じゃあみんなとは一旦さよならだね。
(なまえ)
あなた
(現にオレ達は死んでいない…か、)
(なまえ)
あなた
(もうすでに4人も私のせいで死んじゃったんだよ、光士郎?)
(なまえ)
あなた
(そんな私が生きていていいの?)
(なまえ)
あなた
(私には"4人分"の価値があるのかなぁ…?)
(なまえ)
あなた
(あぁ…やっぱり、変われないのかな。)
(なまえ)
あなた
…そんなことを考えちゃう私が大っ嫌い。
(なまえ)
あなた
変わ受け入れる勇気が出せない自分が、大っ嫌いだ。
(なまえ)
あなた
私はやっぱり、弱く醜い存在大嘘つきなんだな。
第3章:どうか消える前に私を探して。、完

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