前の話
一覧へ
次の話

第1話

紫色の少年と水色の青年の出逢い。
43
2024/06/30 11:26
💜🐰
💜🐰
なぁなぁ僕さ過去に助けられた人が居るんだ!
💜🐰
💜🐰
これおきに僕の過去を話しても良い?
💜🐰
💜🐰
ずっと話したかったんだ。
🎲
良いよ。
💜🐰
💜🐰
ありがとう。
💜🐰
💜🐰
あの時はまだ僕が中学生ぐらいだった時のお話…
『水色の青年』
『水色の青年』
『水色の青年』
『水色の青年』
ニコ
僕は虐待を受けていた。
殴られて…蹴られて…
🤍🐰 
🤍🐰 
い、たい…ポロポロッ!
物を投げつけられて…刃物で傷をつけられて…
僕の体はもうぼろぼろだった。
🤍🐰 
🤍🐰 
申し訳…ござ…いませんポロポロ
僕は親に捨てられたんだ。
🤍🐰 
🤍🐰 
え…出てけ…なんて…そんな
🤍🐰 
🤍🐰 
分かり…ました…
🤍🐰 
🤍🐰 
今まで……迷惑かけて申し訳ございませんでした…
でも正直良かったと思う。
あそこに居たら僕は幸せだと思う日々が来なかったから。
来る前に羽が飛んでたと思うから。









でも僕は外を知らなかった。
🤍🐰 
🤍🐰 
???
何もかもが分からなくて
それでも僕は歩き続けた。














そして…そこで見つけたのは
水白の鳥居だった。





僕は何故か鳥居の向こうに引き寄せられた。
鳥居の向こうに居たのは…
『水色の青年』
『水色の青年』
あれ?お客さん?
袖が広くてワンピースみたいな…まるで昔の服の様な物を着ていた。


こう言うのを巫女装束って言うんだったか。


教科書に書いてあったな。


そんな事を思っていたら何故か初めましての感情が湧いてきた。


「お客さんなんて久しぶりだな」とクスッと笑う君の顔は…


何だか…とても…
🤍🐰 
🤍🐰 
「綺麗」

と感じていた。






「綺麗」なんて感情は初めましてだった




自分自身も「綺麗」という感情が分からなかった。
でも何故か頭の中に「綺麗」という意味が分からない文字初めての理解した感情が浮かび上がった。
『水色の青年』
『水色の青年』
君は…僕と同じなんだね。
『水色の青年』
『水色の青年』
そっか…ごめんねぇポロポロ バッ
🤍🐰 
🤍🐰 
…うわぁ⁉️
何故か君の眼は沈んでいた。
何故か君は見ず知らずの僕に抱きついてきた。






君は僕よりも背が高いから僕の顔は君の胸に。



すっぽりと君の暖かい腕に包み込まれる。



「君は僕と同じ」なんて
「ごめんね」なんて
さっきから沢山の初めましてがあって少し理解に困った。
『水色の青年』
『水色の青年』
“もう泣いても良いよ”
そんな初めましての言葉にまた理解に困った。



「理解に困った。」そう思っていたら、何故か僕の足元に


水が降っていた。




雨かと思ったが、何故か空は晴天だった。


どこから水が落ちているんだろう。

そう考えていたら君は
『水色の青年』
『水色の青年』
君から水が滴っているんだよ。
また困惑した。
僕から水?そんな事を思っていたら
分かってしまったんだ。





いや、思い出してしまった。
君の一言で。
『水色の青年』
『水色の青年』
君の眼から”涙”という水が落ちているんだよ。
「涙」これは初めましてじゃなかった。





遠い昔に封されたんだ。
涙を流す事を。
🤍🐰 
🤍🐰 
ポロポロ
僕が気付く頃にはもっと泣いていたんだ。




「もっと泣いちゃった〜」と僕の眼に布を当て様とする君の細くて白い腕。

でもそんな君の腕の前に僕の腕をかざした。


『水色の青年』
『水色の青年』
???
🤍🐰 
🤍🐰 
君も僕と同じだよ。
『水色の青年』
『水色の青年』
…ありがとうポロニコ
さっきまで理解出来なかった言葉。
「君は僕と同じ」理解出来たよ。
🤍🐰 
🤍🐰 
久しぶり。ありがとう。”涙”

プリ小説オーディオドラマ