北斗とのメールが終わってから直ぐに
あなたにメールをした。
そして、送られた場所はカフェでもなく。
服屋でもなく。
普通の公園だった...
『樹〜』
樹「おー!久しぶり!」
『久しぶりー』
樹「調子ちょっとは良くなった?」
『おかげさまで〜』
樹「マジ?!良かった!」
『ご迷惑おかけしました!』
樹「もうこんな目に遭うなよ?笑」
『こっちから願い下げだわ笑』
樹「だよな笑」
そんな簡単な話をしながら
あなたの願いだけではなかったけど、
俺のワガママで色んなお店を回った。
樹「あのさ、突然何だけど、」
『なに?』
樹「最初で最後。」
『ん?』
樹「今日だけ俺の彼女になってくれませんか?」
『何言ってんの?』
樹「...だ、だよな!俺、どうしちゃったんだろ笑」
『...』
樹「い、今の、忘れて!」
『...((忘れるんけないじゃん。』
それでも、あなたは俺に笑顔を見せてくれたり、
『これ樹に似合う!』
って選んでくれたり...
今だけでいい。
今日だけでいい。
最初で最後だから、
あなたの彼氏で居させてください...
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!