第19話

知る怖さ。向き合う過去。
由美香
由美香
転校したんじゃなかったの。


昔と顔は変わらず、少し身長が伸び髪をバッサリ
切った由美香ちゃんが立っていた。

私
なんで、ここにッ……
由美香
由美香
それはうちのセリフッ
なんで、男子バレー部と一緒なの。
私
私ッ……今、マネージャーやってて…
由美香
由美香
なにっ!?うちからは逃げて、マネージャーに成り下がったって訳?!

ガっと胸ぐらを掴まれたっ。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
おっ……おいっ
山本猛虎
山本猛虎
だめっすよ。ここでとめたらっ。
私
由美香ちゃッ……
由美香
由美香
あんたは……才能があったっ、
何年も先に、うちはバレーをやってたのにッ!!なんで、バレーやってない訳!
私
私はそんなに強くないよ……
由美香ちゃん。
由美香
由美香
ッ……何言ってんのッ。
私
由美香ちゃんと並んで試合する事だけを夢みてッ……
だから続けられたんだよッ…
由美香
由美香
あんたねぇ!!!
私
由美香ちゃん。私ね…
ずっと謝りたかった。
由美香
由美香
うちは、あんたが試合を本気でやらなかった事に怒ってたっ!!
あんたにセッターの座を取られたからじゃないッ
私
それでもっ!!!由美香ちゃんを傷付けた事には変わりないよn……


パシンッッ
私
ッ……
由美香
由美香
いつまでそうやって、自分だけの責任にするつもりよっ!!
うちらはあんたをいじめたんだよ?!
なのに、凝りもせず学校に来て、ヘラヘラして、挙句の果てに突き落とされてっ……
迫田
迫田
そうだよ……あなた。
私
迫田さんッ…
迫田
迫田
私はあなたを階段から突き落としたのに、どうして責めないの……
あの後だって、イジメは判明してたはずっ…
なのにどうして先生には「足を滑らして」って言ったの…
音駒一同
音駒一同
(階段から突き落とした?!)
私
同じッ……仲間だったからだよ…
由美香
由美香
あなたッ……あんたはいつもいつもそうやってさ、うちらを素直に責めてよッ……
私
そんなの出来ないッ……出来ないのッ
私に居場所を与えてくれたよね……?
由美香
由美香
バッカじゃないの?!
私
馬鹿でもいいよっ!!!!!!


今までで1番大きい声を出した……
私
由美香ちゃんッ。私にとっては、初めての友達だったっ。そして今でもッ……私は友達だと思ってますッ。私に大事な居場所を作ってくれました……
バレーの楽しさも知った……
由美香
由美香
うちだってッ……うちだってねッ!!!
後悔しまくったよっ!!!
謝れなかったッ、その前にあなたは居なくなって、心にポッカリ穴が空いた気持ちだったッ……


ポタポタと……由美香ちゃんは涙を流している

由美香
由美香
今までッ……謝れなくてごめんなさいッ
迫田
迫田
私も本当にごめんなさいっ…
私
私のッ……事をッ忘れないで居てくれて……ありがとうっ……

つられて、涙が溢れてきた……

やっと後悔が消える。一生会うことなんて無いと思っていたっ。
由美香
由美香
んっ……
私
な……に……?
由美香
由美香
うちさっき叩いたっ……だから叩き返してッ。


目をギュッと由美香ちゃんは瞑る……


ギュッ
私
由美香ちゃんッ……
由美香
由美香
なんでッ……叩かないのよッ。
私
お互い辛かったよねッ……
お互い後悔してたんだよねッ。
由美香
由美香
ッ…やめなさいよっ……
私
由美香ちゃんにまた会えて良かったッ
バレー続けてくれて良かった……
由美香
由美香
ッ…あなた、強くなったねっ……
私
うんッ……素敵な仲間と出会えたよっ。
由美香
由美香
あんた……そろそろちゃん付けやめなさいよねっ……
私
うんっ……由美香ッ。


お互いがお互い、きっとこの数十分で心が救われた
と思う。酷い事を受けて、恨んでも
きっと心は晴れなかったと……

そして自分自身を憎んでも……

この一瞬で私達は変われてしまう程
お互いを想い合ってた事を、知った。

由美香
由美香
男バレに何かされたら言いなさいよっ。
私
大丈夫だよっ。
みんないい人達って知ってるからっ(ニコッ
由美香
由美香
あんた……本当に笑うようになった、


ギュッと由美香から抱き締めてくれた、
私
私……そろそろ行くねっ
由美香
由美香
うんっ。頑張ってよねっ。
その烏野高校の男バレにもよろしくっ
私
うん。またねっ、由美香ッ
由美香
由美香
またね、あなたっ。


________私は由美香に背を向けて歩いた
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
よく頑張った……


優しく頭を撫でてくれたッ。
私
うん、よかった……本当にッ
山本猛虎
山本猛虎
俺まで泣けてきたッ……
私
お時間取らせてしまってすいませッ
音駒一同
音駒一同
謝るのはなしっ!!!
私
え……あっ、はいッ


烏野のみんなッ……私変われた気がする…

早くみんなに会いたいッ。


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作者
作者
話がバババッと進みましたが、困惑しないで下さいね?!
人を憎んでも何も変わらない事を20才になって私は知りました。
人の成長だったり、頑張りだったり、そういうのを素直に認めてあげれる人になれたらいいですよね。

大切な人を見失わないように。
後悔しない選択を常に考えて進めるように。
作者は心より皆様の幸せを願ってます。