side あなた
『…翔太?』
渡「あなた。」
『ん?』
渡「俺、決めてるから。」
『なにを?』
渡「俺は助けるって。」
『…』
渡「お前が何かあったら、俺は死んででも助ける。だから、だから…」
『私も翔太の事、信じてるから。』
渡「み、ほ…さんの件、友達だったのは本当。俺は恋愛感情は無かった。誤解させたのは本当に申し訳ないと思ってるし、誤解させるような行動をしたのも俺が間違えてる。」
『…』
照の件に関連している女性
みほさん。
それは真実なのか知らないし、
確かめるようなことはしないけど、
翔太となにかしらの関係あったのは
事実だし、過去だし。
翔太もだいぶ、滝沢君から
キツく言われたようだ。
「上品じゃない女性に手を出すな、」と。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!