第2話

頁1
254
2026/03/13 11:34 更新



 ー 頁1 ー





 かつて、この大陸には

 数千にも及ぶ小さな国々が存在し

 それぞれの国の統治者同士が争っては

 領土を奪い合い、

 そうして戦国の時代を繰り返して

 大陸は3つの国に分かれた。


 最も広大な領土を誇る「賽国サイコク

 次に広い領土を持つ 「星国セイコク

 そして最も小さい  「奏国ソウコク

 
 かつて大陸全土で強大な権力を持った異能を持つ一族

 全17家の血筋はいまだ大陸に残っており

 17家のうち6家が賽国に、

 5家が星国に、そして残りの6家が奏国に散らばり

 各地で強大な力を持っていた。


 
 そして我が国、奏国では

 王家である鳳楼ほうろう家を始めとし

 残り5家が5大部族として王家に忠誠を誓っていた。


 しかし2000年前、

 強大な権力を持っていた王の死により

 5大部族の当主達はその地位をめぐり争いを始めた。


 奏国全土は血に染まったが、

 ある日突然争いは終わり 新たな王の時代が始まった。

 そして


鳳楼 婪
「その争いの終焉に関する一切の記録は
 残っていない」_____


 全文暗唱し終えた少年が、窓の外を覗く

鳳楼 婪
...はー、これ読まされるの何回目?
鳳楼 婪
ていうか2000年も昔の事とか
記録残ってないんだしもう良くない?


 誰かに話しかけるわけでもなく、

 ただひたすらに独り言として愚痴をこぼす。

 少年の視線の先には、緑鮮やかな草木と

 豪華に植えられた花々。

 そして少し離れた先で宴を催している父の姿を、

 少年は頬に手をつき、肘を窓の傍に置いて

 冷ややかな目で見つめていた。


プリ小説オーディオドラマ