第13話

第13話 ― 小さな異変 ―
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2026/04/07 09:27 更新
最近。

ころんはちょっとだけ無理をしていた。

新ユニット、BNK、合同配信。

「だいじょぶだもん!」

口ではそう言うけど、

咳が増えている。

ある日のリハ。

「……っ、」

急に視界が揺れた。

あっきぃがすぐ気づく。

「ころん?」

「へーき……」

一歩踏み出して——

ふらっ。

まぜ太が支える。

「熱ある。」

ぷりっつが額に手を当てる。

「高い。」

それでもころんは笑おうとする。

「本番できるよ?」

3人同時。

「できない。」

強制終了。



病院。

診断は——過労と高熱。

命に関わるものじゃない。

でも、しっかり休養が必要。

ベッドの上。

ころんはしゅん。

「迷惑かけちゃった……」

あっきぃが即否定。

「かけてない。」

まぜ太が静かに言う。

「無理してたの気づけなかった俺らのせい。」

ぷりっつが優しく手を握る。

「ちゃんと甘えろって言っただろ。」

ころんの目がうるうる。

「だって、がんばりたかったんだもん。」

あっきぃが頭を撫でる。

「頑張るのと無理するのは違う。」

まぜ太が続ける。

「倒れるまでやるな。」

ぷりっつが微笑む。

「末っ子は回復するのが仕事。」

ころん、むぅ。

「18歳だもん。」

「年齢詐欺。」

「言わないでぇ……」

でもその声は弱い。

夜。

高熱でうなされる。

「にぃに……」

3人は交代でそばにいる。

タオルを替え、水を飲ませる。

あっきぃが小声で言う。

「怖いか?」

ころんはうっすら目を開ける。

「……ちょっと。」

まぜ太が手を握る。

「いる。」

ぷりっつが微笑む。

「どこにも行かない。」

ころんは安心したように目を閉じる。

数日後。

熱は下がった。

少し元気を取り戻したころんが言う。

「ねぇ。」

「ん?」

「ぼく、弱くないよね?」

3人が顔を見合わせる。

あっきぃが即答。

「弱いわけない。」

まぜ太が静かに。

「倒れたのは、頑張りすぎただけ。」

ぷりっつが優しく言う。

「休めるのも強さ。」

ころんは少し考えて——

にこっと笑う。

「じゃあ、今日は甘える日。」

3人同時。

「毎日でいい。」

ころん、真っ赤。

でもぎゅっと抱きつく。

「……にぃに、だいすき。」

3人同時。

「知ってる。」

病気は、絆をまた一段強くした。

無理しない。

守る。

信じる。

それがBNK。

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