前の話
一覧へ
春の風がゆるやかに校舎の窓を揺らす放課後。
烏野高校バレー部の練習がいつも通り、体育館で始まろうとしていた。
澤村の声が響く。いつもと同じ、少し騒がしくも活気のある空気。
だが__
バンッ!!
勢いよく開かれた体育館の扉に、部員たちの視線が一斉に向く。
そこに立っていたのは、見慣れない女子生徒。 短めのジャージにポニーテール、手には謎に分厚いバインダーと、でかい水筒。
日向と菅原が同時に呟いた。隣には既にマネージャーの谷地仁花が控えている。
旭が困ったように眉を下げると、私はにこりと笑って言った。
ズズズ……とバインダーを開く。そこには部員全員のプロフィールと、直近の練習映像のキャプチャがズラリ。
パッと開いたページには、影山のスロー動画と、物理グラフのような図解。
無言で草
なんかポツリと言ってくれてる!なんて可愛い後輩...
菅原の問いに、私は自信たっぷりに指を立てた。
ツッコミが四方八方から飛んでくるんだが?
でも、その後。
部活が終わる頃には、全員が知ることになる。
すると、澤村に肩をポンと叩かれて
___こうして、“自称”から始まったこの私、最強マネージャーは、本当に“ガチ最強”だったと、烏野全員が理解し始めたのです!
𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕︎︎𓂃⟡.·












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。