……
ー幼稚園ー
友達
「ねぇねぇ、まぜくん!これで遊ぼ!」
まぜ太
「うん。良いよー!」
……あの頃は、まだ普通だったのかな
みんなに、”愛されていた"のかな
ー小学校ー
いじめっ子
「ねぇねぇ、まぜくんって怖いよね」
いじめっ子
「んねー。いつも笑わないし……全然遊んでくれないし……」
まぜ太
「(うるせぇ…)」
まぜ太
「(俺も…好きでこうなってる訳じゃねぇよ)」
いつからこうなったんだろうな……
小学生になってから、いつの間にか……周りからハブられるようになって……悪い噂も広間って……
全部……母親のせいだ
まぜ太
「ねぇ、お母さん?」
お母さん
「……(無視)」
まぜ太
「おれ、かけっこで一位とって、!」
お母さん
「へー、で?」
まぜ太
「ぇ……?」
お母さん
「別に、貴方に興味ないから。」
まぜ太
「……は?」
まぜ太
「(うそ……うそうそうそうそ)」
まぜ太
「(じゃあおれがなにか頑張っても意味……なかったの?)」
まぜ太
「おれは……お母さんに愛されてなかったの……?」
まぜ太
「……ッ」グスッ
ー幼稚園の頃、かけっこで一位をとっても……
なにか凄いことをしても……母親は、見てくれなかった
幼いながら俺は当時から、"誰かに愛されたい”そう……願うようになった
けど、そんなのは夢物語で。現実はそう甘くはない……
まぜ太
「(今日から小学生……か)」
まぜ太
「(……頭良くなれば、お母さんも見てくれるのかな、?)」
ヒソヒソ
まぜ太
「(なんでこんなヒソヒソ声なんだ……?)」
同級生
「あの子かな……?」
同級生
「じゃなーい?」
同級生
「凄いよねー。親に好かれてないのに学校来れるなんて」
同級生
「居場所ないんだよ」
同級生
「あー……」
まぜ太
「……はっ?」
まぜ太
「(どういうことだよ……なんで、、今日が初日だろ……?)」
同級生
「あの子のお母さん、毎回子供の愚痴言ってるって……うちのママが……」
まぜ太
「(お母さん……か、、)」
まぜ太
「ははっ笑」
まぜ太
「(やっぱ俺のこと、嫌いなんだ笑)」
それから俺は、誰にも好かれてない。という考えをもって生きてきた。だけど……
小2になって、あいつと出会った
それが、無理して笑ってるあっきぃだった
まぜ太
「……(なんで、無理して笑ってんだよ……)」
まぜ太
「なぁ、お前……ほんとに楽しッ?」
あっきぃ
「ッえ?」
まぜ太
「……別に」
ーいやっ!なに話しかけてんの?
って思ったけど……話しかけて良かったのかもしれない
あっきぃ
「まぜちー!今日遊ぼー」
まぜ太
「良いけど……あっきぃは良いの?俺なんかで……」
あっきぃ
「?どーしてー?」
まぜ太
「俺……ずっと、陰口言われて……」
まぜ太
「あっきぃは、人気者で……でも、俺は……」
あっきぃ
「そんなの気にしてないよっ!」
まぜ太
「……へっ?」
あっきぃ
「俺も……似たような環境だし……笑」
あっきぃ
「それに!俺はまぜちとが良い!」
まぜ太
「!笑ありがとな」
あっきぃ
「ほら!行こー!」
まぜ太
「おう笑」
いじめっ子
「なにあいつ……」
いじめっ子
「あっきぃ君と話せて調子のってんじゃない?笑」
いじめっ子
「親にも愛されてないやつが……誰かと一緒にいられるわけないのにね笑」
ー俺は、裏で陰口をよく言われていた。だけど……もう、気にしなくなっていた。あっきぃといれば、元気になれたから。
小3になって、ぷーのすけも増えて…楽しい日々が続いた。
まぜ太
「今日も友達と遊びにいってくるから」
お母さん
「んー」
まぜ太
「行ってきます」
お母さん
「んー」
まぜ太
「……はぁ、、」
毎日のように俺は遊びに行った
少しは……心配してくれるんじゃないかって
期待してた
まぜ太
「あれ?あっきぃ……」
あっきぃ
「ぁ、まぜち」
まぜ太
「どうしたんだよ。その荷物……」
あっきぃ
「これからぷーのすけの家に居候……させてもらおっかな……って」
まぜ太
「なんか……あったのかよ」
あっきぃ
「あっはは笑まぁね」
まぜ太
「……無理して笑うな」
あっきぃ
「……とりあえず、ぷーのすけの家に行こっか。
遊びに来てくれたんだよね」
まぜ太
「……おう」
ぷりっつ
「おっ!まぜ太も来たんやな!入りやー」
あっきぃ
「お邪魔しまーす」
まぜ太
「お邪魔します」
ぷりっつ
「あっきぃはもうただいまでもええけどな笑」
あっきぃ
「確かに笑」
まぜ太
「……笑」
少しだけ……二人との中に壁が出来たような気がして……嫌になった。
けど、そんなことを言ってる場合では無くなった
まぜ太
「……え、ぷーのすけが、?」
あっきぃ
「そうなの。だから、当分は学校来れないかもで……」
まぜ太
「マジかよ……最近あっきぃが元気ないのって、それが理由?」
あっきぃ
「あれ、バレてた?」
まぜ太
「バレバレ。俺も家行っていい?」
あっきぃ
「!喜ぶと思う。久しぶりだね。三人で遊ぶの」
まぜ太
「そりゃ、あっきぃはぷーのすけに付きっきりだったんだもんなー」
あっきぃ
「ごめんて!拗ねないでー笑」
それから俺らはまた昔の仲を取り戻し……遊ぶようになった
けど、あっきぃもぷーのすけも居ないとき……
俺への悪口が……酷くなっていた
いじめっ子
「ねぇ、いい加減学校来るの止めたら?」
いじめっ子
「あっきぃくんだって、ホントはお前と関わるの嫌だって思ってるよ?笑」
まぜ太
「そんなこと……」
いじめっ子
「みんな優しいからさー?言わないでいるけど……」
いじめっ子
「お前……結構邪魔だよ?」
まぜ太
「ッ!」
いじめっ子
「てゆーか、親にも愛されないで育った奴が……学校に来れば愛されるとでも思ってる?」
まぜ太
「ち……がッ!」
いじめっ子
「クラスの空気の輪を乱してんの……お前のせいだから!」
まぜ太
「……ごめんなさい」
いじめっ子
「謝るんじゃなくてさぁ……」
あっきぃ
「何やってんの?」
まぜ太
「……ぁっ……」
あっきぃ
「まぜち困ってんじゃん……何言ったの?」
いじめっ子
「こ、コイツがクラスの輪を乱してるって……邪魔だって話……」
いじめっ子
「あっきぃくんだってホントは邪魔でしょ?!」
あっきぃ
「……は?」
まぜ太
「ビクッ」
あっきぃ
「お前……ふざけてんの?」
あっきぃ
「まぜちが邪魔?そんなん言ったらそういう悪口言ってるお前の方が邪魔だよ」
あっきぃ
「さっさと消えろ」
いじめっ子
「ッチッ」
まぜ太
「あ……きぃ?」
あっきぃ
「大丈夫だった?!まぜち?」
まぜ太
「(いつもの……あっきぃ……?)」
こうやって……いつも助けに来てくれたよね。
自分のこともあるのにさ……笑
申し訳なくなって、俺は……
”自分の身は自分で守れる"
”だからあっきぃはぷーのすけの面倒を見てあげて?"
なんて……嘘ついて、卒業まで耐えたんだっけ……
それから中学生になって、俺はあっとたちと出会った
あっとはどこか大人びていて……女子にモテていた
本人は……嫌そうだったけど……
俺からしたら……羨ましい。なんて思ってしまった。
あっと
「周りから愛されてるのが羨ましい、?」
まぜ太
「おう……俺なんて、親からも愛されてこなかったし……クラスメイトにもな笑」
あっと
「……笑うことじゃないだろ……」
まぜ太
「……ぇっ?」
あっと
「ギュ」
まぜ太
「わっ?!ちょ、あっと?」
あっと
「俺が……愛すから。」
まぜ太
「な、に……言って、?」
あっと
「俺が……親の分も……クラスメイトの分も……今までまぜが愛されてなかった分……俺が愛すから!」
あっと
「だから……もう……無理して笑うな」
まぜ太
「……良いのかよ。ホントに」
あっと
「辛いことがあったらいつでも言って?
すぐに駆けつけるよ」
まぜ太
「……ありがと。あっとニコッ」
あっと
「ん。その笑顔は、俺……好きだよ」
まぜ太
「……なっ!///」
あっとはいつでも俺に愛情をくれた。
あっきぃとぷーのすけとは……また、少し違った……本当の”愛情を"。
ーでも、ついに俺は聞いてしまった
まぜ太
「お母さん。俺今日ね?」
お母さん
「へー。良かったわね」
まぜ太
「……ッ!ふざけんなよ!!」バンッ
お母さん
「何?うるさいわね」
まぜ太
「なんで!なんでお母さんは俺のこと見てくれないんだよ!」
お母さん
「そんなの……決まってるじゃない」
お母さん
「別に……あなたに興味ないの。好きでもなんでもないわ。」
まぜ太
「……はっ?」
お母さん
「ここまで、育ててあげたことに感謝しなさい?」
まぜ太
「誰が……」
まぜ太
「誰が本当の愛情も教えてくれなかったお前に感謝するかよっ!」
家から抜けだして、すぐに俺はあっとの場所に行った。
聞かなくても……分かっていた。お母さんは俺のことなんか興味ないんだって……。分かってたけど、どこか……期待してた自分がいたんだ……。
でも、そりゃそうだよな。笑
人に頼ってばっかの俺は……誰にも愛される資格なんてない。誰かから……期待されるはずだってない。
俺は……何も出来ない
……
パンパン!
ー1位はー
………………
………………
………………
まぜ太
「いたっ!あっと!」ギュ
あっと
「うぉ?!大丈夫か?」
まぜ太
「……」ギュ
あっと
「大丈夫じゃない、か」
あっと
「一旦俺の家来る?」
まぜ太
「……」コクッ
あっと
「……笑」
俺、あのときからあっとのこと……
”ーー“だったのかもな笑















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!