ー授業ー
ま、ターゲット変更は良いんだけど、次誰にするか...全然思い浮かばない。
新城、有りだと思ったんだけどなぁ。
でも今、アイツと付き合ったとして、長くて一週間、最悪一時間の付き合いになる気がする。
じゃあ次をどうするか。
ふと、夏目の顔が浮かんだ。
連絡先は一応知ってるし、顔も分かるわけだし。
そういや、取ってる授業ほぼ同じなんだっけ。
どこかに居るかなと思い、辺りを見渡してみる。
講堂の前の方の席に、綺麗にまとめられた茶色い髪が見える。
地毛だろうか。それとも染めたのだろうか。
真面目そうだから染めてはない気がする。
同じような子落として、1ヶ月か2ヶ月程度、最悪一週間で別れる。
いつも同じでつまらないと思っていたし、少しは違ったタイプで遊んでみるのも良いかもしれない。
あーゆー真面目そうな子、落としたことないけど、今までと違うタイプなら楽しめるかもしれない。
漫画とかでよく見る「おもしれー女」ってやつ?
知らんけど。
“面倒くさい”という思いがないわけではないが、それよりも“楽しそう”という思いが勝った。
取り敢えず、今日の授業はこれが最後だろうし、終わったら声をかけてみよう。
授業が終わり、帰ろうとした夏目にいつも通りの笑顔で声を掛ける。
まあ、反応はしてくれるだろ。
そう思ったのも束の間。
夏目は、俺に見向きもせず歩いて行った。
聞こえてない?いやでも、この距離で聞こえないなんてことあるか...?
ま、そんなんですぐ折れるわけもないけど。
ひたすら声をかけ続けてみる。
少し大きめの声で呼びかければ、周りの人にも注目されて無視しづらくなるだろう。
合コンのときも、完全無視はされなかったし、多分反応はしてくれるだろう。
その予感が的中したのか、夏目は立ち止まり後ろを振り返った。
夏目が振り返ってくれた瞬間、彼女が話し出す空きを与えずに口を開く。
しかしそんなこと気にする風もなく、夏目は一言、言い放った。
俺がなにか言い返す間もなく、夏目は一人歩いていった。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。