生まれたときはとても幸せな家庭だった
他愛もない話をして
ときには
喧嘩したり
なのに
私達の幸せな生活にヒビが入ったのは
私が小学校6年生のころだった
おんまが家のお金を全部もって
他の男と一緒に消えていった
それからあっぱはおかしくなった
おんまが出ていってから
仕事もろくにせず
家でお酒ばかりのんでいた
それだけだったらまだよかった
いつからか
私に手を出すようになった
それも暴力ではなく
体だった
腕を引っ張られ
気づけばベットの上だった
そこまでいけばなにをされるか大体予想がついた
それからほぼ毎日のように
体を重ねた
最初は何回も何回もあの人が触れたところすべてをきれいにしたくて
お風呂で何回も体をこすった
ときには血が出ることもあった
でもその生活が少しずつ変わったのは
最初に体を重ねてから
約2ヶ月ごろすぎたころだった
それからあっぱは仕事につき
私に手を出すこともなくなった
でも変わりに
新しいお母さんから暴力をふるわれるようになった
バシッ
それからの生活は最悪だった
新しいお母さんからは暴力をふるわれ
中学生になると
学校でもいじめを受けた
バシャーン
耐えるしかなかった
いくら辛くても
最初は殴られたり蹴られたりするだけだった
なのに
いつからか
机の中には虫の死骸がどっさり
上履きには画鋲が入っていた
誰かに助けてって言いたかった
でもそれを言える人なんていなかった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!