第12話

オレの最後の記憶
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2024/09/27 07:28 更新
土曜日。
オレは、つい数ヶ月前のはずなのに、ひどく懐かしく感じる公園に向かった。
祐李と、毎日のように遊んでいた、馴染みのある公園。
……マジで懐かしいな
そんなに経ってないだろw
!……っくりしたって…
ごめん、急に
まあとりあえず、久しぶり、なる
ああ、久しぶり
…早速、話いい?
僕この後予定あってさ
……何?









あのさ、
文通もう終わりにしない?










え、急に何言って…
僕さ、クラスの奴らに言われたんだよ
「文通なんか古い」って
「普段会えないやつなんかよりオレらと遊ぶ方が楽しいだろ?」って
それに、親にも言われた
「うちは金ないんだから文通はやめてくれ」って
「どうせ会わないんだから文通しても意味ないでしょ」って
………
僕、なんて答えたと思う?












「そうだよな、文通なんか意味ないよな」って答えたんだ
…!












本当はそんなこと、これっぽっちも思ってないよ
僕だってずっとなると文通してたいし
でも、それと同じくらい、今1番近くにある関係を壊したくなかったんだ
だから、反論できなかったし、本音も言えなかった
ごめん、僕弱いよな
なるには、ほんとに申し訳ないと思ってる
……そっか
それが、ゆうりの最善の選択だって言うなら、わかった
文通、終わりにしようか
……ほんとにごめん
謝りすぎだろ、らしくねえなw
つか、予定あるんじゃなかった?間に合うのか?
オレもう電車来るから行くな!
え、待っ…
じゃあ、元気でな!
あ……
……………ごめんな、なる
祐李と話している間、祐李から話を聞いていた間、オレは何を思っていたんだろう。
オレは、どんな表情をしていたんだろう。
何も覚えていない。
ただ、分かることは、
気づいた頃にはもう家に着いていて、泣き腫らした目をしていたことだけだ。

次の日は、空と遊ぶ日だった。
本当は、転校することをこの日に言おうと思ってたけど、前日の祐李との出来事もあって、何も言える気分じゃなかった。
遊びに家を出る前、オレは考えた。
「どうせ転校して、また会わなくなるんだったら、こっちから突き放せば辛くならないんじゃないか」ってね。
 
あの日のオレは、いつもと様子が違ってるんだろうなとは思ってた。
実際、空もオレのこと心配というか、気になってたっぽかったし。
次転校するならどこ?
そう聞かれた時、言うなら今しかないって思った。
親の異動先による
それはそうか
転校しても俺ら親友だよな!
……
空が言ったその言葉は、オレにとっては重すぎた。
祐李に言われたことを思い出す。
『今1番近くにある関係を壊したくなかったんだ』
同じことを、また空にも言われるかもしれない。
ただの自衛のためでしかないけど、覚悟は決めてきた。
そら
ごめん、もうお前とはいられない
そう、言ってしまった。
は、?なんで…俺ずっと信用して__
俺は、最初から信用なんてしてなかった
ウソだよ、空。
空はオレの、信用してる大事な親友だったよ。
な、んで…!
だってお前、ずっと一緒って……!
気が変わったんだよ
ごめんな、じゃあ
おい待てよ!
ごめん空。
オレが臆病じゃなかったら、こんなこと言わなくて良かったのに。
オレがもっと強かったら、空と親友でいられただろうに。
でもごめん、オレはどうしようもなく弱いんだよ。
だから、そんな弱いオレを自分でまもるためには、
こうするしか、ないんだっ…
空は悪くない。
オレが弱いのが悪いんだ。
そんな自責の念に駆られたまま、帰宅した。
最後に呟いたことは、きっと空に聞かれてるだろうな。
どういうこと?ってなってると思うけど、ごめん。
弁明は、だいぶ先になるかもなあ。
再会できたら、話そうと思うよ。
 
短い間だったけど、めっちゃ楽しかったです!
たくさん思い出をありがとな!
結局最後の日まで、空と話すことも、目を合わせることすらなかった。
空にトラウマを植え付けてしまったと思うと、さらに申し訳なさでいっぱいになる。
(次に会う時は、お互い笑い合おうな)
そう、心の中で呟いて、学校を後にした。
 
これが、そらびびとの最後の記憶。





《あとがき》
お久しぶりです。紫病です。
どんだけ待たせるんだって感じですよねはいほんとにすみませんでした。夏休みも休み明けも忙しくて、これを書いてる今も絶賛テスト期間なんですけど、気分転換に更新しようと思って書きました。遅れてしまってすみません。待っててくれた方がもしいらしたらありがとうございます。
さてさて、過去編終わりです。アマルさんがあんなことを言ったのには理由があったんですね。ゆるさんが悪いという訳では無いんですが、どうしてもそう見えてしまうかもしれません。まあ、それは彼らの人生の数ページですので、そこも一緒に楽しんでください。
次回はおそらく、今の時間軸のアマびびが2人でお話するところになると思います。真実を知った/教えた2人は、どんな話をするんでしょうか。
次回は頑張ってびびくんの誕生日までに間に合わせます。また遅くなったらごめんなさい。
それでは、また次回。

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