病状は悪化する、と医者には言われた
最後には動く事さえ難しくなる。
そんな言葉が頭の中をずっとぐるぐると回っている。
そして気になるのが『音』の存在である。
正体は大体分かっている。
だが自分の人間としての本能が
『ソレ』を拒否している。
何時も通りの生活。
何時も通り自分の仕事をこなし、
日課と化している乱歩との買い物に行く
素直な、綺麗な、美しい笑顔
そんな笑顔、そんな日常すら
もう少しで感じれなくなってしまう。
こんな事で涙を流しては駄目だ
まだ時間はあるのだから、
思った以上に月が丸く、金色に光る夜に云われた
近くに花屋があったようで
赤紫の葉の中で薄紫色の綺麗な花が揺れていた。
この話をしたのは余命宣告される1ヶ月前。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。