第11話

EP 9 僕に足りないもの
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2024/06/08 18:38 更新
 
 ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎【おもいだす】
















…カンシに見つかった後、偶然なのか。はたまた必然だったのか
"こっちだ!"
近くを通りかかった一兄さんが僕らの道標となって、脅威から逃がしてくれた
目的地であった五兄さんのいる部屋に着くと、逃げきれた安堵か、動き続けて体力が消耗したのか
僕らはその場に倒れるようにして眠りに堕ちた
七番目
七番目
……ん
六番目
六番目
あ 起きた!
五番目
五番目
無事みたいで良かった
目が覚めると、顔色を伺うように、六兄さんらが僕の顔を覗き込んでいた
ゆっくりと体を起こし、見える範囲で自分に欠けているものが無いか見る
七番目
七番目
(無さそうだな)
そう思っていると、五兄さんが「ちょっといいか?」と一言断りを入れられた
六番目
六番目
どうしたの?
五番目
五番目
話があってな…
五番目
五番目
それも 七番目に
七番目
七番目
僕?
五番目
五番目
嗚呼
「お前にとって、とても重要だ」と前置きされ、その話とやらを聞いた




あの後僕は部屋から出て、相変わらず真っ赤で、ぐにゅぐにゅしている道を、宛もなく進んでいる
七番目
七番目
…ふぅん
歩を進めながら、左側頭部辺りに手を這わせる
そこには本来あるはずの耳が無かった
それに関しては、起きてからあの口母の声に行くまでに、平衡感覚が狂っていたことで分かっていた
だがまさか、感情の方まで欠落していたとは
いざ聞かされると、自分では気づいていなかったが、この体は意外にも欠けていた
七番目
七番目
愛…か
"それが無ければ、ママに会ってもがっかりされる"
"あー…とにかく誰かを大切にしろ"
なんて、無責任にも程があるだろうに…
七番目
七番目
……あ
見知らぬ部屋に入ると、そこには血塗れのベッドを見つめたまま動かない、僕らと似た人がいた
七番目
七番目
(1   2   5   6と来たら…)
三番目か四番目なのだろう。そう思って、僕は愛を知るためにも話しかけてみた
七番目
七番目
…君 何番目?
おねにぃちゃん
おねにぃちゃん
え?
突然話しかけられたからか、振り返ったその顔はとても驚いていた
おねにぃちゃん
おねにぃちゃん
…貴方は?
七番目
七番目
…七番目
おねにぃちゃん
おねにぃちゃん
!貴方が…
どうやら向こうは僕のことを知っているようだった
おねにぃちゃん
おねにぃちゃん
申し遅れました
おねにぃちゃん
おねにぃちゃん
私はタネ…今は三番目とタネが
くっついた者です
七番目
七番目
……ふぅん
三番目とタネがくっついた、という現象はよく分からないが、この人は兄弟のようで違う存在なのだと分かった
何か事情があるのだろうと、愛のことを聞く前に、この存在を知ろうと思った
七番目
七番目
…良かったら 詳しく教えてくれよ
おねにぃちゃん
おねにぃちゃん
!……はい いいですよ
最初は顔を曇らせたが、彼(どちらか分からないが)は話を聞かせてくれた


変更前:2023年10月12日
変更後:2024年6月9日

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