こんこん、
がちゃ
このお城で働く使用人の中で、1番長く関係を築いてきて、1番信頼できる人。
それが、僕専属の、この執事さんだ。
潮田家は、この城の建つ山のふもとにある小さな国をまとめている。
そのため、母様は女王だ。
どうせきっと、買ってくれるのは、
スカートとか、ドレスとか、女の子用の服。
僕は、ズボンとか履いてみたいのに…
朝食を食べ終え、部屋に戻る。
窓を眺めながら背を向け話を聞いていたため、後ろがどんな状況なのか、まだわからないが
きっと、かなりまずい。
恐る恐る窓の反射で様子を伺うと、
執事の後ろに母様が立っていた。
流石の執事も焦りが滲んでいる。
ばんばんと足音を鳴らしながら、母様が僕の前まで歩んでくる。
母様は踵を返すと、通りすがりざまに執事に耳打ちしていた。
そして、聞こえてしまった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。