
〖ゑむ氏。視点〗
携帯のアラームがなって目が覚める。
寝ぼけ眼でアラームを止めてから起きる。
支度してはよ行かなと思い立ち上がろうとした瞬間
いきよいよく立ちあがったせいかふらついて倒れそうになった。慌てて近くの物に掴まる。
いつもならもう目覚めとるはずなんやけどな〜
まだボーッとする頭で洗面所にいって顔を洗って服を着替える。
体温計を脇に挟んでしばらくするとピピッと体温計が鳴る。
撮影もあるしもう行かな!
少しフラフラするけど大丈夫!
今度は転ばないように気をつけながら事務所へ向かった。
~事務所~
事務所に着くとメンバーが勢揃いしていた。
今日も騒がし…元気やなみんなw
その後はメイクして軽くミーティングした後撮影なんやけど何かさっきより身体が熱くなってきた気がする…
危なっ…アマリザにバレるとこやった。
そんな顔赤いんか…?
鏡を見ると確かにいつもよりは赤い気がするし目も少しボーッとしてるような…
自分に言い聞かせて撮影の準備を始める。
〖アマリザ視点〗
ミーティングの途中からなんやゑむ氏。の様子がおかしいような気がする…
顔赤い気するしボーッとしとる、まぁボーッとしとるのはいつもの事やけど何か気になるんよね…ミーティング終わったらちと聞いてみるか…
俺の声に振り返ったゑむ氏。はやっぱりどことなく目がトロンとしてて顔が赤い、、、
一瞬驚いたように目を見開いたけどすぐにいつもの表情に戻った。
チークにしては付けすぎやと思うけどな〜ゑむ氏。普段そんな付けへんやん。
体調悪いの気付いてないか隠してるかのどっちかやけど多分後者よな…今日の撮影近くにおるか…
こっちゃんの声で各々準備を始める。ゑむ氏。あんま無理すんなよ…?
〖ゑむ氏。視点〗
撮影が始まって数分、体調はどんどん悪化する一方。
もう立ってるのも結構しんどい…でも今更止められへんし…
みんなの声が遠くから聞こえてくる。すぐそばにいるはずなんに…
これ本気でヤバいかも…
隣にいたアマリザが近付いてきた。
目線は前を向いたまま俺の耳元で周りに聞こえないように話しかけてきた。
やっぱり、バレとったんか…いつもなら冗談でキモイとか言って逃げたりするけど体力的に限界だった俺は
アマリザの優しさに甘える事にした。
そのおかげで少しだけ楽になって無事に撮影が終える事が出来た。
わかゔぁがカメラの録画を切った瞬間身体の力が抜けて
倒れそうなところをアマリザが抱き止めてくれた。
今日ばかりは、アマリザありがとう…
〖アマリザ視点〗
撮影が始まってしばらくしてふと隣にいるゑむ氏。を見ると
だいぶ辛そうやな…多分そろそろ限界なんやろ。
でもまだ撮影中、止めることは出来んし…なら今の俺に出来ることは…
ゑむ氏。が寄りかかれるように少し近付く。いつもはキモイとか言って離れたりするけど
よっぽど限界だったんやろ素直に俺に寄りかかってきた。服越しからでも伝わるゑむ氏。の高い体温。
結構熱いな…いつもは楽しい撮影だけど今日は早く終わってほしいと思った。
その後何とか撮影を終わって
わかゔぁがカメラの録画を切った瞬間
ゑむ氏。の身体がゆっくりと倒れてく。
慌ててゑむ氏。の身体を抱きとめた。
ホンマによく頑張った、こんな熱あるんに…
ゑむ氏。をお姫様抱っこしてソファーに寝かせながらさっきまでの事をみんなに話した。
力なく首を横に振るゑむ氏。
ennちゃんがゑむ氏。に体温計を挟む。
しばらくするとピピッと体温計が鳴った。
ゆっくり起きたゑむ氏。が俺の背中に身体を預けてくる。
そのままおんぶする
その後タクシーを拾って病院に行って診てもらったところ「心因性発熱」ってやつらしい。
ストレスから来る発熱やって。初めて知ったわ…薬を貰ってまたタクシーでゑむ氏。の家まで向かう。俺の家でも良かったけど自分の家の方が落ち着くやろ…
ゑむ氏。のバックから家の鍵を拝借して中に入る。
ゑむ氏。に薬を渡すとしっかり飲んでくれた。
おでこに手を当てるとまだ熱い。
とりあえず冷やさなと思い熱さまシートを探しに立ち上がろうとすると
手を掴まれていつもより水分の多く含んだ瞳と上目遣いで見られる。それは、反則やろ…///
そう言いながらゑむ氏。の目を手で覆うと
規則正しい寝息が聞こえてきた。
ゑむ氏。が寝たのを確認してからゆっくりと手を離して熱さまシートを探す。でも見つからなかったのでお風呂場から風呂桶を借りて水を入れた後タオルを濡らしておでこに置く。
何もしないよりはええやろ…
数分ごとにタオルを濡らしておでこに置いてるとゑむ氏。の表情が少しだけ良くなってきた。
次目が覚めた時は元気なゑむ氏。が見れますように。
そう思いながら目を閉じた。
〖ゑむ氏。視点〗
どれくらい眠ったんやろ…ふと目が覚めた。
あれ、俺どうしてたんやっけ…あっ、撮影終わりに倒れてアマリザに看病してもらってたんや…
身体を起こすとおでこから何かが落ちてきた。
濡れたタオル…?ふと横を見ると
俺の右手を握りながらぐっすり眠ってるアマリザ。
ずっと見ててくれてたんや…タオルの濡れ具合からさっきまで起きてたんやな…。
俺はそっとアマリザの暖かくて優しい手を握り返した。





















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。