第45話

参拾捌. 里の状態
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2025/10/01 04:00 更新
そうやって踏ん張りをつけて斬りかかる。
雲の呼吸 壱ノ型 愁雲・時雨心地
1度の斬撃で細切れにするが………刃を入れた感触が鈍い。 ぐにぐにと上手く刺さらない感覚がする。
猟無一
感触がめちゃくちゃ気持ち悪いな…!
ちゃんと切れていなかったからか、体を再生し、そのまま突っ込んでくる。
素早く、そして何よりも見た目が気持ち悪いし臭いもきつい。早く片付けたくてしょうがなかった。そして目の前に居るやつは鬼ではない……どこかの鬼の血鬼術だろうと思う。
そして時透様とも合流したい。主犯格の鬼がいるなら 時透様と共に探したいところだが…!
雲の呼吸  弐ノ型 行雲流水・乱流
流れるように斬っていき、そのままその魚の鬼は倒れ、塵へと還る。鋼鉄さんはもう避難したらしく、素早く外へ出る…すると…
「な…」という不意に出た言葉が漏れ出す。里が変な魚の鬼に襲われ、逃げ惑い、建物が崩壊して暴れ回っている。
そうか…そうだ。鬼がいたということは里は襲われているのだ。何故そんなことを考えなかったんだ…。そうやって脳内で責める。だが遅れたことは仕方がない。こちらが相手するしかない。
さっき自分が相手した敵より何倍も大きい魚の鬼…金魚のような形をとっており中々に気色が悪い。そして頭の上には壺が乗っている。
た、助けてくれ!!
あぁ、俺の刀が!!
里の人達はその魚の形をした化け物から逃げ惑ったり、薙刀などで応戦したりしているが、それも効果がないように思える。
猟無一
下がっていてください!
だがこの状況でどのような技を繰り出せるだろうか、どのような型が良いだろうか、思考がぐるりと回る
だが考えている暇はないことはわかっている。今ここで行動しなければ里の人達は死んでしまうのだ。ならば…
猟無一
まずは頸…!
そうやって頸を斬り落とそうと呼吸を整え、一思いに刃を振り下ろす。
だがやはりさっきと同様、上手く刃が入らない。それよりもさらに硬く、強い…金属のような鱗が原因だろう。ならば…
雲の呼吸 伍ノ型 雲散霧消
様々な角度から切り込みを入れて攻撃し、切り刻むことで雲のように、霧のように細かい血飛沫が吹き出る。。 そして上にある壺が斬られると なんとも不快になる悲鳴をあげて絶命し、サラサラと灰になっていく。
猟無一
どうかあなた達は逃げてください!
震えて動けないでいる里の人達を逃げるように促す。そして前から建物群を破壊し、里の人を握り潰し、暴れ回る巨体が複数体見える。
猟無一
あぁ…虫唾が走る…。こうやって鬼は無慈悲にも人を玩具のように殺して…価値など気にしない奴ら…!!
刀を握る力が強くなり、表情は怒りを表す。
遠くの方では「敵襲ー!!敵襲ー!!!」と里の人が鐘を鳴らして危険を知らせている。あの人達も守らねば…俺が出来ることは…!
猟無一
ただ人を守ること…!
だがこの量は俺一人じゃ捌き切れない…!甘露寺さんか時透様に応援に来てもらわねば、さらに里の人が襲われるだろう…。だが一人でもある程度の被害は防げるはずだ。足手まといにはなりたくない。これでも時透様の継子なのだ。しっかりしろ…。
猟無一
松任谷 猟無一…!
雲の呼吸 伍ノ型 雲散霧消 …!!
そうやって前方にいる魚の巨体共の壺に切り込みを入れ、その場にいた巨体共は 叫ぶ間もなく、サラサラと灰になり、雲のように散っていく。
連続して硬い鬼のものを斬ったために、手がジンジンと痛み、そして震えている。
そして後ろにはまたドスドスと音を鳴らして建物を破壊し、こちらへやってくる影が見える。次に攻撃を繰り出そうと体勢を整えると…
綺麗な桃色の斬撃が遠くの方で見えた。
甘露寺 蜜璃
遅れてごめんなさい!!みんなすぐ倒しますから!!
綺麗な桜餅のような髪色に、白い羽織、緑色の目をし 短いプリーツスカートをヒラヒラさせてこちらにやってくる。
そして何より…特殊な日輪刀…桃色の刀身に 自身の身長をゆうに超えるだろう長く…そしてリボンのようにしなる日輪刀だった。
次々に甘露寺さんは魚のような化け物の壺を斬り、そして割る。それは新体操のような動きで、自身の刀身に合わせた動きをしている。その姿は綺麗で、魅入ってしまう程だ。するとその場にいた魚のような化け物を切り伏せた後、甘露寺さんはこちらに気付く。
甘露寺 蜜璃
ひゃあ〜!!!猟無一くん 無事だったのね!?中々会えなくて心配したわ〜!!
猟無一
は…はい!甘露寺様もご無事で…。
甘露寺 蜜璃
猟無一くんがいて安心したわ〜!遅れちゃってみんなが大事になっちゃってるんじゃないかって思ったんだけど〜…こうやって里の人達を先に守ってくれて助かったの!ありがとうね!
そうやって頭をポンポンと撫でられて、若干頬を赤らめてしまった。
そうしていると…偵察に出ていた自身の鎹鴉が報告を始める。
「カァァァッッ!!刀鍛冶ノ里ニ上弦ノ肆、上弦ノ伍ガ侵入〜!!侵入〜!! 上弦ノ肆ハ竈門炭治郎、竈門禰豆子、不死川玄弥ガ交戦中〜!交戦中〜!!! 上弦ノ伍ハ 霞柱 時透無一郎 ガ交戦中〜!!!
カァァァッッ!! 後二名の隊士ハ里ヲ守リ、安全ガ確保出来次第、応援ニ回レェ〜!!!!」
上弦2体が…!? と2人の思考は揃った。 上弦の陸を相手にするだけで辛かったのに上弦が今度は2体もだなんて…と青ざめる。
甘露寺 蜜璃
いえ…今は炭治郎くん達や無一郎くんに任せましょう!今は里のみんなを守ること!里長を守ること、動転しちゃダメよ!
そうやって自分にも、甘露寺さん自身にも言っているのだろう。言い聞かせるように…ただ4人が死なない事を願うばかりだ。
猟無一
…!はい。きっとやり遂げてくれます。
甘露寺さんは里長のいる建物の方へ、俺は反対側の方向へ行き、2人で里を守る事にした。
交換宣伝です☺️
私と同じく継子系のお話を書いている方です!
夢主さんのキャラがとても良く、それでいて他のキャラも解像度も高い作品ですゆえ、是非とも読んで頂けたら幸いです🥰

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