そうやって踏ん張りをつけて斬りかかる。
雲の呼吸 壱ノ型 愁雲・時雨心地
1度の斬撃で細切れにするが………刃を入れた感触が鈍い。 ぐにぐにと上手く刺さらない感覚がする。
ちゃんと切れていなかったからか、体を再生し、そのまま突っ込んでくる。
素早く、そして何よりも見た目が気持ち悪いし臭いもきつい。早く片付けたくてしょうがなかった。そして目の前に居るやつは鬼ではない……どこかの鬼の血鬼術だろうと思う。
そして時透様とも合流したい。主犯格の鬼がいるなら 時透様と共に探したいところだが…!
雲の呼吸 弐ノ型 行雲流水・乱流
流れるように斬っていき、そのままその魚の鬼は倒れ、塵へと還る。鋼鉄さんはもう避難したらしく、素早く外へ出る…すると…
「な…」という不意に出た言葉が漏れ出す。里が変な魚の鬼に襲われ、逃げ惑い、建物が崩壊して暴れ回っている。
そうか…そうだ。鬼がいたということは里は襲われているのだ。何故そんなことを考えなかったんだ…。そうやって脳内で責める。だが遅れたことは仕方がない。こちらが相手するしかない。
さっき自分が相手した敵より何倍も大きい魚の鬼…金魚のような形をとっており中々に気色が悪い。そして頭の上には壺が乗っている。
里の人達はその魚の形をした化け物から逃げ惑ったり、薙刀などで応戦したりしているが、それも効果がないように思える。
だがこの状況でどのような技を繰り出せるだろうか、どのような型が良いだろうか、思考がぐるりと回る
だが考えている暇はないことはわかっている。今ここで行動しなければ里の人達は死んでしまうのだ。ならば…
そうやって頸を斬り落とそうと呼吸を整え、一思いに刃を振り下ろす。
だがやはりさっきと同様、上手く刃が入らない。それよりもさらに硬く、強い…金属のような鱗が原因だろう。ならば…
雲の呼吸 伍ノ型 雲散霧消
様々な角度から切り込みを入れて攻撃し、切り刻むことで雲のように、霧のように細かい血飛沫が吹き出る。。 そして上にある壺が斬られると なんとも不快になる悲鳴をあげて絶命し、サラサラと灰になっていく。
震えて動けないでいる里の人達を逃げるように促す。そして前から建物群を破壊し、里の人を握り潰し、暴れ回る巨体が複数体見える。
刀を握る力が強くなり、表情は怒りを表す。
遠くの方では「敵襲ー!!敵襲ー!!!」と里の人が鐘を鳴らして危険を知らせている。あの人達も守らねば…俺が出来ることは…!
だがこの量は俺一人じゃ捌き切れない…!甘露寺さんか時透様に応援に来てもらわねば、さらに里の人が襲われるだろう…。だが一人でもある程度の被害は防げるはずだ。足手まといにはなりたくない。これでも時透様の継子なのだ。しっかりしろ…。
雲の呼吸 伍ノ型 雲散霧消 …!!
そうやって前方にいる魚の巨体共の壺に切り込みを入れ、その場にいた巨体共は 叫ぶ間もなく、サラサラと灰になり、雲のように散っていく。
連続して硬い鬼のものを斬ったために、手がジンジンと痛み、そして震えている。
そして後ろにはまたドスドスと音を鳴らして建物を破壊し、こちらへやってくる影が見える。次に攻撃を繰り出そうと体勢を整えると…
綺麗な桃色の斬撃が遠くの方で見えた。
綺麗な桜餅のような髪色に、白い羽織、緑色の目をし 短いプリーツスカートをヒラヒラさせてこちらにやってくる。
そして何より…特殊な日輪刀…桃色の刀身に 自身の身長をゆうに超えるだろう長く…そしてリボンのようにしなる日輪刀だった。
次々に甘露寺さんは魚のような化け物の壺を斬り、そして割る。それは新体操のような動きで、自身の刀身に合わせた動きをしている。その姿は綺麗で、魅入ってしまう程だ。するとその場にいた魚のような化け物を切り伏せた後、甘露寺さんはこちらに気付く。
そうやって頭をポンポンと撫でられて、若干頬を赤らめてしまった。
そうしていると…偵察に出ていた自身の鎹鴉が報告を始める。
「カァァァッッ!!刀鍛冶ノ里ニ上弦ノ肆、上弦ノ伍ガ侵入〜!!侵入〜!! 上弦ノ肆ハ竈門炭治郎、竈門禰豆子、不死川玄弥ガ交戦中〜!交戦中〜!!! 上弦ノ伍ハ 霞柱 時透無一郎 ガ交戦中〜!!!
カァァァッッ!! 後二名の隊士ハ里ヲ守リ、安全ガ確保出来次第、応援ニ回レェ〜!!!!」
上弦2体が…!? と2人の思考は揃った。 上弦の陸を相手にするだけで辛かったのに上弦が今度は2体もだなんて…と青ざめる。
そうやって自分にも、甘露寺さん自身にも言っているのだろう。言い聞かせるように…ただ4人が死なない事を願うばかりだ。
甘露寺さんは里長のいる建物の方へ、俺は反対側の方向へ行き、2人で里を守る事にした。
交換宣伝です☺️
私と同じく継子系のお話を書いている方です!
夢主さんのキャラがとても良く、それでいて他のキャラも解像度も高い作品ですゆえ、是非とも読んで頂けたら幸いです🥰













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!