とりあえず1番見晴らしの良い所へ行き、ほかの受験者たちの動きを見張った。
3人からプレート奪っても合格できるけど…面倒だな
それに私も、誰かに狩られる側なんだし、油断しないようにしないと。
よりにもよって、1番会いたくない奴に会っちゃった
…最悪だ…こいつのターゲットは私…。
落ち着け…取り乱すな。バレたら…死ぬ
私の一つ一つの仕草、汗、声の震え、それら全て奴の疑いを確信に変えてしまう材料
私は忙しいから。そう言って振り返り、ヒソカから距離を取った。
だがそれを…彼が赦すはずもなく
投げられたトランプは私の頬を掠めた。
頬を切られピリッ、とした痛みに顔を歪ませる
これ…まともに戦ったら絶対負ける
やつを巻かないと。せめて、一発だけでも与えられたら…ッ
どうにか一撃だけ攻撃を与えて、それにより出来た隙で逃げてきた。
だけど…
逃げる時、足を滑らせて山から落ち、足が変な方向に曲がった。
骨折までいってないかな…
痛み、寂しさ、不安
全部が積み重なって目に涙の膜が貼っていく
廃墟の窓辺から夜空を見上げ、柄にもなく、1人の女を思い出し恋焦がれる
どこを探しても…見つからない
情報すら掴めなかた














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!