クラピカに着いていくと
外がよく見え、人気の少ない場所に連れてこられた。
これ…冗談抜きで告られるんじゃないの
だってこんなシチュエーション恋愛漫画でしか見た事ないよ
思ってた台詞の斜め45°上をいったな…
まるで道端で死んでるミミズを見るかのような目で
私を見てくる
しつこいな、君も。
そう言って口元に手を寄せくすっ、と笑って見せた
クラピカが笑うなんて珍しい…。
暫く肩を揺らして笑っている姿を見ていると
さっきの怒りなんて吹き飛んでしまって、
私にまで移ってしまう。
恐らく幻影旅団の事だろう。
彼らを大切に思っている人が近くにいたら…ってやつ。
試験中ずっと考えていたなんて…
価値観も…考え方も真逆なんだもん
旅の目的だって。
今まで散々適当にあしらってきたくせに
こういう時だけ自分が王子ってこと認めるんだ
時刻が0時を回るまで
向かい合って笑ったり、ふざけ合ったり
楽しくて、目眩がするほどのキラキラした一時。
私のことを、あの日の約束を覚えているのか分からない彼を探す…不安と恐怖でいっぱいな目的を忘れられてしまうくらい…。
こんな時間がいつまでも続けばいいのにって。
どうか…彼が変わりませんように。
この手が、王子様のような顔が
血で汚れないよう…願って
座ったまま寝息を立てている彼の頭を
自分の膝に預けさせて、そう呟いた。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!