第8話

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2026/01/24 15:43 更新
クラピカに着いていくと

外がよく見え、人気の少ない場所に連れてこられた。



これ…冗談抜きで告られるんじゃないの




だってこんなシチュエーション恋愛漫画でしか見た事ないよ




あなた
あの…
あなた
気持ちは嬉しいけど私は

クラピカ
クラピカ
この間の質問

あなた
……ん?

クラピカ
クラピカ
ずっと考えていたんだが
やっと答えが出た

あなた
……んん?





思ってた台詞の斜め45°上をいったな…




あなた
ちょ、ちょっと待って!

クラピカ
クラピカ
?…なんだ

あなた
告白じゃないの?!

クラピカ
クラピカ
……誰が誰に

あなた
クラ…ピカが…私に……?

クラピカ
クラピカ
…………?

あなた
すぅーッ…ですよねごめんなさい忘れてください…ッ!





まるで道端で死んでるミミズを見るかのような目で
私を見てくる



クラピカ
クラピカ
君に惚れる要素は何処に…

あなた
それ以上言うと鼻水垂らしながら大声で泣き叫ぶよ?
この私が!いいの?!

クラピカ
クラピカ
別に構わないんだが…

あなた
クラピカ酷い!!
クラピカなんか足の小指ぶつけて賞味期限切れの牛乳飲べばいいんだ!!

クラピカ
クラピカ
地味に嫌なこと言うのやめろ
わかった。悪かったよ。

あなた
お腹壊せ

クラピカ
クラピカ
まだ言うのか




しつこいな、君も。

そう言って口元に手を寄せくすっ、と笑って見せた



クラピカが笑うなんて珍しい…。


暫く肩を揺らして笑っている姿を見ていると
さっきの怒りなんて吹き飛んでしまって、

私にまで移ってしまう。




あなた
で、質問の答えって?



恐らく幻影旅団の事だろう。

彼らを大切に思っている人が近くにいたら…ってやつ。


試験中ずっと考えていたなんて…






クラピカ
クラピカ
…私はそれでも
奴らに復讐するという目的は変えない

あなた
…そっか。
まぁ、そうだよね。
あなた
簡単に諦められる人がハンターになってまで、探そうとはしないもんね

クラピカ
クラピカ
あぁ。
だが…あなたと争うこともしたくない

あなた
…ッ……でもぶつかっちゃうよ。





価値観も…考え方も真逆なんだもん
旅の目的だって。






クラピカ
クラピカ
私は我儘で欲張りだから
クラピカ
クラピカ
幻影旅団クモをこれからも追い続ける。
でも、お前とは争わない

あなた
……ふふっ、なにそれ
随分…自分勝手な王子様ね

クラピカ
クラピカ
王子は、自分勝手でいいんだよ





今まで散々適当にあしらってきたくせに

こういう時だけ自分が王子ってこと認めるんだ





あなた
はーあ。なんかクラピカの話聞いてたら
どうでも良くなっちゃった!

クラピカ
クラピカ
あぁ。たしかに。
それにきっと、あなた相手だと戦う気も無くなる

あなた
……それ、褒めてる?

クラピカ
クラピカ
半分な







時刻が0時を回るまで
向かい合って笑ったり、ふざけ合ったり

楽しくて、目眩がするほどのキラキラした一時。


私のことを、あの日の約束を覚えているのか分からない彼を探す…不安と恐怖でいっぱいな目的を忘れられてしまうくらい…。



こんな時間がいつまでも続けばいいのにって。







どうか…彼が変わりませんように。


この手が、王子様のような顔が
血で汚れないよう…願って





あなた
…おやすみ……クラピカ





座ったまま寝息を立てている彼の頭を
自分の膝に預けさせて、そう呟いた。


麗姫かのん
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