第3話

𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲Ⅲ
17
2022/08/10 15:00
ジョン
ジョン
いち..にぃ、さん...しぃー
ジョン
ジョン
む、無理だ〜
バタン!
床に思い切り体が叩き付けられる音が大きく鳴る。
ルイ
ルイ
あ、死んだ
ジョン
ジョン
死んでねぇ〜...
レオン
レオン
いや、ルイ。ジョンは、完全に死んだよ。
ジョン
ジョン
だから、死んでねぇって!
ここは、他の牢屋より、少し、広いところ。
そこには、3人の少年がいた。
ルイ
ルイ
ところで、ジョンは、なんでそんなことをしてるの?
ジョン
ジョン
そんなことって。体を鍛えてるんだよ。腕立てもその一環な。
ルイ
ルイ
鍛えてどうするの?
ジョン
ジョン
それは..強くなって、ここから抜け出すんだよ!
ルイ
ルイ
...無理だよ。そんなこと。
悲しそうに1人の少年は、答えた。
ジョン
ジョン
無理じゃねぇよ。俺らで力を合わせれば.
ルイ
ルイ
だったら、僕は、邪魔だな。何も見えないから。
『夜闇病』
この病は、視覚を冒し、失明させる恐ろしいものだった。
少年は、この病に侵されていた。
ジョン
ジョン
そんなこと!...ねぇ..よ
少年の歯切れの悪い返事に辺りに気まづい沈黙が流れる。
レオン
レオン
まぁ、どっちにしろ、ここから抜け出すのは無理だね。このセキュリティを攻略しない限りは、だけど。
沈黙を破ったのは、ずっと黙っていた少年だ。
ジョン
ジョン
...
ルイ
ルイ
...
少年の言葉に納得したのか、それからその話をすることはなかった。
                                    𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹

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