俺が誘拐されて数日がたった。ゾムに助けてもらってから俺はこの牢屋から一歩も外に出れずにいる。流石にあの後鎖は外してもらったが、未だに牢屋の施錠はされており、ゾムからのアイが感じられて嬉しいわ
そう聞くと俺は自分の首を見てドッグタグの確認をする。前までチョーカーのように首に付けており、たまにチャリンとなる音が好きだったのだが、色々あったおかげですっかりなくなってしまったらしい。
幹部だけ好きな色で作れたからあの黄色のやつ好きやってんけどなぁ
一瞬喉からヒュッという空気音が流れる。ゾムがいくら好きやとしてもこれは怖い…
俺以外を何もみていないドス黒い目。ハイライトなんてものは存在せず、ただただ真っ直ぐ、俺を見る目。
ニコニコでそう語るゾムを見て俺は息を呑んだ。一気に目には光が現れ、いつものゾムに戻った。
少し俺とゾムは話した後、ゾムは牢屋を出る。なぜかと言うとゾムの軍での仕事は夜間に活動する暗殺部隊やからや。だから必然的に俺が一人になるのは夜と朝となる。
そう呟き、牢屋には似合わないふかふかの布団で俺は今日も夜を迎える
シャオロンが行方不明になってドッグタグの捜索行われている頃。シャオロンと昔からの付き合いが長い鬱先生はゾムの表情や、行動に違和感を覚えていた。
鬱の他にもこの"シャオロンの死"について疑問を持っている幹部は少なからず、ゾムには少しずつ疑いの目が向けられていたのだった…
この設定まだまだ使えると思い、急遽何も考えず作った小説、第二章となります。
結末はもう決めました。確定のバッドエンドです。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!