花火大会まではあと2日
スニョンは、あの後自分の家にほんとに帰った
なぜそんな急に帰るんだ、、?
しかも、なんか隠してたし
まあ、俺の負担も減ったことだし、、
別にいいんだけどな
、、、でも何故か少し寂しい気がした
朝起きたらいつもうるさいけど静か、
家帰ってきたら、今までは犬のように出迎えてくれたやつが、
いたけど、もう居ない
俺の家こんな静かだったんだな、、
40日間くらいずっと一緒だったせいか、、
うん、きっとそうだ
花火大会の用意でもしようか
浴衣のレンタルでも予約しに行こう
浴衣ショップみたいなとこに行った
選べないほど種類があって、俺は嫌だった
スニョンどんなのきるんだろ?
選べず、ずっと悩んでるとあるカップルの会話が聞こえた
ー花火大会楽しみだね!
ーー、、そうだな
ー何着てく?
ーー俺、選べないんだよなー、、
ーじゃあ、私が選んであげようか?
ーーじゃ、そうさせてもらいます
ーㅋㅋスニョンはどんなのが好きなの?
、、スニョン、、、?
いや、違うスニョンだ、きっと
この世にスニョンはいっぱいいるからな
ーーうーん、、かっこいいのにして!
ー了解!!
声が似ている
いや、でもそんなわけねえじゃん
俺と行くってなってんだから
そんな最低なヤツじゃない
ーーあっ、、
うそ、、だろ、?
スニョンだった
え、、なんで、、、
おれ、、騙されたの、か、、?
なぜか、、すごく泣きたくなった
瞬きをしたら涙がこぼれてしまいそうで、、
俺はそっから逃げた
スニョンは何度か俺を呼び止めたが、無視してひたすら走った
家に着いた
力尽きたため、玄関に座り込みそこで泣いた
さっきから涙が止まらない
俺は、なぜ泣いているんだ
怒る感情だけでいいじゃないか
なぜ、悲しさも出てくるんだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!