第34話

弐拾肆
230
2024/04/05 12:25










あなた
はーいこんにちはーあなたの下の名前ちゃんでーす
ひとらんらん
ゲドちゃんでーす
シャオロン
シャオちゃんでーす
ゾム
ゾム子でーす♡
 
シャオロン
お前だけなんか違くね
あなた
溢れ出る熟女キャバ嬢感
ゾム
よく分かったな



現在私たちは、我々国に一旦戻り

グルッペン総統(笑)に宴をするための


許可を得に来ています。



ひとらんも連れてきました。



グルッぺン
...急に帰って来んなや
あなた
なんだよすぐ帰って来いって言ったの誰だよお前だよ忘れるなよ
グルッぺン
ごめんて



グルッぺンは食べていたお菓子を作れの端に避け

肘を机につき


碇ゲンドウポーズでこちらに問い掛ける。



グルッぺン
それで、何が用件だ?

あなた
武装探偵社員交えてさ、みんなで宴やんない?
これから関わることなるだろうし
あなた
顔合わせってことで
グルッぺン
あーなんだそんな事か。
全然いいぞ
あなた
お、あざー



流石はグルッペン総統(笑)

フッ軽だあ。



グルッぺン
あ、そうだ
 
グルッぺン
あなたの下の名前、コネシマの所に
行ってやってくれないか?
あなた
うんうんなんで?行くとしたら私じゃなくて
シャオロンかゾムじゃね?なんで?
グルッぺン
なんかな...ちょっと前からイライラしとって
ちょっと怖いねんアイツ...
 
シャオロン
総統やろアンタ、ちゃんとしろや
ゾム
そんなんやから尊敬出来ひんねん



幹部からも尊敬されてない総統って

それってほんとに総統なのか????



グルッぺン
理由は分かるんやけど、なんて言えば良いか
俺には分からんし
グルッぺン
コネシマの感情はようわからんねん



ちょっと前...、アイツか?あの...なんだっけ

あい...あい...あいら?ん?エマ?


どっちが本名だっけ、忘れた。



.....まあいいか。


多分あいつが死んでっからだよなイライラしてんの。


アイツ殺したのもコネシマだし

その理由アイツがコネシマの地雷踏んだからだし。



家族関連...だっけ?


忌み子なんだよね確か。よくわかんないけど。



あなた
.....でもさ、太宰と中也が喧嘩した時
コネシマテンション高くなかった?



あの時全然怖くなかったけど。

イライラしてる様子でもなかったし。



グルッぺン
あの時は多分、
戦闘のレベルの高さに興奮してたんだろう
あなた
なーるほどね納得



横の2人もあの喧嘩が相当印象深かったのか


「凄かったよなー」とか「ああなりたいわ」とか

賞賛の声を言い出す。




うーん流石は戦闘狂。

ああはなりたくないな。



あなた
...まあいいや。
コネシマのイライラ鎮めてやんよ
グルッぺン
それじゃあ頼んだ



「それじゃあ」とだけ言って

私はコネシマの部屋に瞬間移動をした。






あなた
やっほ〜コネシマクーン
コネシマ
...なんやねん急に現れんなや



うぉおおおマジでイライラしてらっしゃる。


激おこプンプン丸じゃん。

額に青筋まで浮き出ちゃって.....。



こりゃ皺が増えるな。



あなた
演技無しで話すのははじめ.....いや2回目か



私が転生してから一度も

私の性格を隠したことなんてあんま無いよな。



コネシマと2人で初めて話した時も

敬語は使ってたけど性格?は変えなかったし。



隠すのとか正直めんどいし。



それで「こっちのがいい」的なこと言われて

殴られてたんだよね私。


今思い出してみたら大分おかしいな。

なんで殴られてんの私。


同情したからって流石に殴らせんなよ。



ストレス溜まってイライラしてる姿も

面白くて良かったじゃんか!!(最低)




.....それで言ったら今回のも放っておくことになるな。


それじゃあ前言撤回。全然面白くないです()



あなた
...んで、なんでイライラしてんの?
コネシマ
.....アイラのせいや。
アイツが家族のこと話してイライラして
コネシマ
それが未だに続いとる
あなた
はーん



グルさんの言う通りだな...。



あなた
家族、なんで嫌いなの



コネシマ
...なんでお前なんかに話さなあかんねん
あなた
総統に言われてんの、イライラ鎮めろって
あなた
そのままイライラしっぱなしで
皺がどんどん増えて老いぼれるってのも
面白いから私としては良いんだよ?



コネシマ
...虐待、やな



あ、話すんだ。


みんなより先に老いぼれんのは嫌なのね。



コネシマ
産まれた頃から俺は、
両親に愛されてへんかった
 
コネシマ
俺が泣いても放置して、たまに
母乳やって、それ以外は特にはせえへん
コネシマ
泣いても泣いても両親は来なくて
ただただお互いに怒鳴りあって、喧嘩して
 
コネシマ
親同士の喧嘩が、1番見苦しいねん
 
コネシマ
身体中に痣作って、
腹いせに子どもの俺殴って
 
コネシマ
俺はそん時まだ、4歳とか5歳やぞ
コネシマ
でも、俺が成長するにつれて
虐待はエスカレートしていった
 
コネシマ
殺されそうになった事が
数え切れんくらいあるんや
コネシマ
親として最低やと、思わへん?
 
コネシマ
父親も母親も、別の相手に媚び売って
コネシマ
気色悪いねん
 
コネシマ
劣悪な環境で育ってきたんや、俺は



コネシマ
親からの愛情なんて、
1ミリ足りとも感じられんかった


コネシマ
家族はフィクションや。
血が繋がっていようと、所詮は赤の他人
 
コネシマ
そうやって自分に言い聞かせな
俺は楽になれへん



コネシマは俯いて、いつもより小さな声で

ポツポツとそう言った。



親の愛情を知らない、嫌われていた


ねぇ.......。



あなた
ごめんなんだけどさ、分かんないよ、私
コネシマ
.....?


あなた
私はね、最初っから親なんていなかった




あなた
だから、親から嫌われる気持ちとか愛情とか
正直言ってなーんも分かんない
あなた
理解不能とはまさにこの事だよ



あなた
親から嫌われるって、どんな感じなの?
ちょっとだけ興味あるんだよね〜



私が顔色1つ変えずにそんな事を言うと

コネシマは顔を上げた。



大きく見開いた目は潤んでいて


少年のような顔をしていた。



コネシマ
親に愛されたかったとか、
思わんの?
あなた
思わないね

あなた
顔も名前も声も、全て分からない。
本当の赤の他人
あなた
そんな奴に愛情を求めたって
意味ないよ
 
あなた
それに私、ロリコンの良い人に
育ててもらったからさ



あなた
正直親がいない方がいいかな〜。
なんかいたら変な感じする




あなた
…あんまり過去の事思い詰めないで
今を見つめなよ
あなた
楽して生きなきゃ。人生楽しくなんないよ


あなた
まあー辛くなったりしたら、誰かに言いな
シャオロンとか、あと、鬱とか
あなた
それか私とか?
共感は出来ないけど同情はしてあげるよ
 
あなた
大丈夫大丈夫って心の中に溜めて我慢するより
思いっきり人に言う方が、なんかかっこいいよ
あなた
これは私個人の意見だけどね



「 そんじゃね 」



静かな部屋に、私の声だけが響いた。



扉が完全にしまった後

部屋の中から鼻を啜る音が聞こえた。




それと1つ分かったことがある。



多分コネシマって胎児の頃の記憶あるよ。

約〇バのレイみたいなさ。


だって赤ん坊の時の自分が

泣いてる記憶あるんでしょ?


すっげーなアイツ。


私は異能で思い出せはするけど親の顔は

マジでわかんないんだよな〜。


不思議だわ。





みなさーーーんすんませんほんとに。

更新できなくて。



ところでなんですけど、短編集消しますね。


全然ネタ思いつかないしリクエストもこないし

恋愛系がいい人しかいなくて恋愛系書いたら


楽しくなってちょっとだけえっちなの書いちゃった

自分にびっくりドンキーだし(?)


まあとにかく、なんか見たいのあったら

今のうちに短編集の方にコメントしてください。


月曜には消す予定なのでね。



それではまた次回。


プリ小説オーディオドラマ