目の前には、私たちが対処するはずだった
異能力者を殺さない程度に痛めつけている
我々国幹部の2人が。
取り敢えず私は犯人を縄で縛るために
2人にそこを退くよう促し
いつものように亀甲縛りをする。
2人の簡潔で素晴らしい説明を聞くに
私は太宰がいるときいつも、周りの空間ごと
タイムスリップさせるから
多分2人はその範囲内に入っちゃって
見事にこの世界線来ちゃったってことだと思う。
そうじゃなきゃ有り得ないし。
シャオロンだっけか、まだ警戒してんなコイツ。
まあ別に良いんだけどさ。
気にせず2人を引き連れ、私たちは
外に出た。
私の異能で服の血を落とし
今度こそしっかり外に出た。
なんか話しながら歩いてたら仲良くなった。
コイツらコミュ力バケモンだぞ。
うちの新人ってこんなにも素晴らしいんだ(
ありがとう太宰、ありがとう敦。
こんなに良い新人いないよね、うんうん。
そんな、なんの需要もない
雑談をしながら歩いていると
あっという間に探偵社に到着していた。
エレベーターです上の階に上がる。
そうか、コイツらの世界線
エレベーターとかいう便利な機械ないんか。
可哀想に、階段とかダルそう。
あの城結構階数あったよなあ……。
チーンという音と共にエレベーターの動きが止まり
探偵社のある階についた。
探偵社の扉を勢いよく開ける。
あ、確かにちょっと似てるかも。
眼鏡だし。トントンも怒ると怖いよね。
まあ私には関係ないけど。
ありゃま、呆れられちゃった。
そろそろ慣れて欲しいんですけどね〜私としては。
こんなの大したことないと思うけど。
いやー河童の奴はマジで変人だったな!
拾ってくださいって書いてあるダンボールに入ってて
興味本位で連れてっちゃったんだよね。
( コイツも結構変人)
【 次回 】 ア〇パンマン降臨(大嘘)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!