第14話

11話 朝比奈
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2026/02/12 07:00 更新
〈標的2〉
〈標的2〉
あはっ、あの人もお金くれたんだ。
優しいね、この国の人達は
〈標的2〉
〈標的2〉
……でも、まだ足りない。
まだまだお金が必要
〈標的2〉
〈標的2〉
じゃないと……わたしは……
〈標的2〉
〈標的2〉
────あなたを、救えないから
呪与人である『K』の家へ向かう。
今回は神代も最初から共同らしく、少し安心だ。
何かあれば、きっと助けてくれるだろう。
神代
神代
さーて、行きましょうか
司
随分余裕そうだな。
まあ今回は楽な仕事らしいし、その理由も判るが
朝比奈
朝比奈
……通路は調べた通りだけど、少し気をつけた方が良いかも
神代
神代
おや、どんな予感がしたのかは分からないが……きっとなんとかなるさ





……そして目的地を目指して数分後。
家は見当たらないが、それっぽい土の道を発見。




司
お、きっとこの道だな!
神代
神代
そうだね♪
司
……で、二人は何故オレから離れているんだ?
神代
神代
そんな事は無いよ。
君に先頭を歩いて欲しいのさ
司
……?
オレが道に足を踏み出すと────









『侵入者発見、侵入者発見』


警報っぽいものが鳴った。
それと同時に、謎のメガホンが出てきて雑音がオレ達を襲ってきた。
司
五月蝿い……
クソ、これでは先に進めない!
神代
神代
あの流れてる音が、僕達に「帰れ」と言っているみたいだね
司
呑気だな!!
オレはこの音に耐えきれんぞ!!





神代
神代
────朝比奈さん、出番ですよ
朝比奈
朝比奈
解ってる
音の五月蝿さに耐えきれないオレは、耳を塞ぎしゃがみ込む。神代達は何かを話している。
すると、朝比奈さんがオレの前に立ち────





魔眼を発動させ、しばらくするとメガホン達は止まった。
司
と、止まった……
神代
神代
さあ、今のうちにKの家へ向かうよ
朝比奈
朝比奈
判った。……立てる?
司
あ、ああ……
ありがとうございます
朝比奈
朝比奈
敬語、無しでも大丈夫だよ
朝比奈さんが手を差し伸べてくれた。
暖かさを感じるシチュエーションの筈なのに、その手は冷たく、まるで雪のようだった。

冷えきった彼女の手をとり、立ち上がる。
司
では……感謝するぞ、朝比奈さん!
朝比奈
朝比奈
……どういたしまして
先にオレは神代の元へ走る。
そして、勝手にオレでトラップを試したことに対してオレは怒った。神代は軽い謝罪をし、ヘラヘラと笑っている。



その光景を、朝比奈は少し笑って見ていた。
司
そういえば、朝比奈さんの魔眼は……
神代
神代
時間停止だよ。
見たものや人は30分、時を止められる
司
なるほど、それで機械の活動を停止させたのか……
司
その魔眼はいつから持ってるんだ?
生まれつき持ってたのか?
朝比奈
朝比奈
……神代さんが、くれた
司
神代が、くれた?
それってどういう……
朝比奈
朝比奈
……私、生まれつき片目が無かった。
空っぽだったところに、神代さんが魔眼をくれて……



「如何して片目が無いの? 気持ち悪い」



朝比奈
朝比奈
っ……
神代
神代
話したくないなら、話さなくて良いんですよ
朝比奈
朝比奈
……ごめん、ありがとう
司
……すまなかったな。
嫌なことを聞いてしまったようだ
朝比奈
朝比奈
……大丈夫
神代
神代
話は済んだかい?
さあ、この先が────















神代
神代
標的ターゲットの本拠地だ
天馬
天馬
……ようやく、か

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