「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!もう無理!!」
なぁにが休日出勤だあのぼけかすはげ上司!!
もうほんと辞めたい……
【大丈夫ですか?】
はっ!海だ!
「かぁいー…僕もう仕事辞めるぅ…」
そう言うと海は戸惑いながらも、なんと僕の頭を撫でてくれた。
「…ほぇ…?」
…!??!!!??
何、え?
…死んでいい?
「あ、あのー…仕事休んでいい?」
【いいと思いますけど…?】
よし、休もう。
はい。
仕事を海の申請とか、警察とか、そういうのの手続きの続きのため休みます的な感じで休んで(これは本当のこと)海に
「出かける準備して!」
と呼びかける。
戸惑ってる海に構わず淡々と準備する。
「よし、海、行くよ!」
そう言って外に引きずり出した。
街中でもホワイトボードを抱えてる海、かわいい。
おっと親バカが。
いや親じゃないけど。
着いたのは服屋。
…海も僕のお下がりばっかじゃ嫌でしょ。
入った途端、かっこよさめの服と僕を見比べ、僕に当ててきた。
そして二パッ、と八重歯を出して笑った。
「これ着て欲しいの?」
こくこく頷く海に
「今日は海の服買いに来たからなー」
と言うと、なんか目を見開いて固まった。
あれ、どうしたんだろ?
【俺にですか?】
「え、うん、そうだけど?僕のお下がりやでしょ」
そう言うと海は
【なんでですか?】
と首を45度傾げた。
「え、だって海の服ないじゃん?」
海が理解しないので、なるほど、この子の親は服すら与えてくれなかったのか。
「えっと、海に服をあげたいから、かな」
あら、可愛い顔して固まっちゃった。
「だから値段とか気にせず、好きなの選びな?」
そう言ってやると、少し目をうるっとさせながら笑顔になってオーバーサイズのパーカーとTシャツとかを選んだ。
そして最後に思い出したようにマウンテンパーカーを持ってきた。
【こんなに多くて平気ですか?】
そんなことを言う海はやっぱり親に甘えられずに育って来たんだなって。
服5着で足りるか…?
洗い回せば何とか行けるか。
【あとは静雨さんのを貸して欲しいです】
「なら好きなのあげるよ?」
そういうも貸して貰いたいんです、っていって聞かない。
まぁ、いいけど。
…なんでだ?
「次行くねー」
次来たのはスマホショップ。
いちいちホワイトボード使うのだるいだろうし、仕事中連絡出来ないの不安だし。
何より持ってて損は無いだろうし。
海はまたあわあわしてたけど、しーらない。
え、使えるの明日から…?
その後、靴屋やら文具屋やら色々まわって必要なものを揃えて、帰る時には18時だった。
「疲れたねー!」
仕事よりは全然楽だし、なんなら楽しかったしいいんだけどさ。
【今日はありがとうございました】
「ん、全然いいよ!なんなら楽しかったしね!」
かわいいなー。
そしてコンビニで買ってきた弁当を食べながら色々かんがえてた。
海はこれで良かったのか、とか、僕が勝手に色々やって、迷惑じゃないのか、とか、気を使わせちゃってるんだろうな、申し訳ないな、とか。
でももうどうしようもないからほっとくんだけどさ。
「先お風呂入っていいよー」
ぺこり。
疲れたな、ほんと、久しぶりに陽の光をちゃんと浴びた…。
あ、やばい、眠い…
せめて!ベッド、に…
…あ、静雨さん寝てる。
……やっぱりかわいいなぁ…♡












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!