第18話

17 口喧嘩の終幕とは
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2026/01/04 08:56 更新



中庭での休憩も終わり、私は音駒へ向かった。



人混みで誰に見られていたのか分からない状況で

初キスをしてしまったのは少しダメージを食らった。



あなた
戻ったよー!体育館 一緒に行こ!
黒尾鉄郎
黒尾鉄郎
そのつもりで待ってたんだよ笑



見渡すと全員で集まっていた音駒。

わざわざ私のため待っててくれていたのだと思うと

申し訳なさを感じつつ、嬉しさも感じる。



孤爪研磨
孤爪研磨
あなた、早く行こ…
あなた
あ、うん!次の対戦校ってどこだっけ?
孤爪研磨
孤爪研磨
ん?…えっと次は……。






二口堅治
二口堅治
……あっれー?笑 
失礼なマネージャーさん
じゃないですか?笑

歩いているとさっきのヤツがいた

食堂に呼んだ時の発言から失礼呼ばわりされている。

コイツがここにいるっていうことは次の対戦校…?



宮城の強豪である伊達工の部長を


知らなかった訳じゃない。



ただ私が最後に見たのは3年の茂庭さんが部長の時。



インターハイの時以来、伊達工とは顔を合わせてない



あなた
いや茂庭さん居なくなった後だったし…
二口堅治
二口堅治
つまり俺は部長の風格に見えなかったわけねー悲しーわ…笑笑
あなた
まぁそうかも…?
部長だとは思わなかった。
二口堅治
二口堅治
はぁ…!? 
うっせー生意気女


背中をバシッと叩かれる

転ぶことはなかったが少し痛い。



……というより、ウザイ。





あなた
うわー暴力振るわれたー!
こわーい…


さりげなく近づき、コイツのつま先を足で踏む。

私がニヤついたのをいいことに顔を歪めている。


二口堅治
二口堅治
チッ…陰湿な女だな…
お前の体重かかって重ぇから足どけろ
あなた
はぁ……!?
誰が体重重いだって?

さすがに女子の地雷ワードは私の地雷ワードでもある

今まで幼なじみの中でも触れられていない体型



さすがに食い意地はって最近食べすぎたかも……?

あなた
アンタこそ私の体重でも耐えられない
ひょろっちい身体ですかぁ?笑

この煽りは、ひょろっちい身体=筋肉がない という



伊達工の中でも筋肉がないと捉えられるような



私の中でも絞り出せる最大級の煽り。

二口堅治
二口堅治
はぁ…?! 
お前みたいなタッパが小さくて棒みたいな手足の女、誰が支えれねぇって……?





黒尾鉄郎
黒尾鉄郎
それー全部褒め言葉じゃない?
孤爪研磨
孤爪研磨
うん、ベタ褒めだね
あなた
え、なんかありがとね笑



不意に出た数々の言葉達は多分、彼なりの煽りだった


それでも褒め言葉から彼の足から自分の足をどけ


少しほくそ笑んでやった。

あなた
ふぅーん?笑
私のいい所見つけてくれてありがとね笑
二口堅治
二口堅治
っるっせー!
体育館遅れてくんじゃねぇぞ!!


少し怒りと恥ずかしさがあったのか急ぎ足で

体育館に向かっていった。


まだまだ高2は青いですねぇー笑







黄金川
あれ?!
二口さんどうしたんすか、熱っすか!?



二口堅治
二口堅治
るっせー、なんでもねぇよ


















午後の試合 :第2体育館



伊達工業vs音駒高校 の試合開始






さっきは筋肉がないとは言ったものの

やはり伊達工の体格は他校よりはるかに優れている




あなた
ひょえー腕もげそう…




守備でも形が違う試合に胸を打たれ

名残惜しくマネージャー業に向かうことにした。



スポドリ、タオル自体は休憩時間に

白鳥沢の寮住まいの方がやってくれていたようだ。




あなた
すみません、私そろそろマネージャーの仕事してきます。
猫又監督
気をつけて行っておいで。
あなた
ありがとうございます。













私がする仕事内容……それは



風呂掃除。






白鳥沢では既に冬休み期間になっており

寮生は一事自宅待機をしているため風呂が空く。



ただし高校7校となると全員が入るのは難しい

だから女子の風呂場2つの内1つを男子風呂にする。






I
I
男子風呂 I 女子風呂
一一一一一一一一一一一一 ←このような風呂
男子風呂 I 男子風呂
I
I








マネージャーも分担して掃除を行う。



私は清水ちゃんと

1階男子風呂、2階男子風呂を掃除することになった




清水潔子
清水潔子
あなたちゃん、
水仕事だからタオル持っておいで
あなた
あ、ありがとう!持ってくる!
清水潔子
清水潔子
うん、先にやってるね




風呂場すぐ近くの私の部屋から

少し大きめなタオルをもって再度風呂場へ向かう。



掃除の邪魔にならなそうな脱衣場の端に置いて

清水ちゃんの掃除を加担する。





あなた
ごめん先やらせちゃって
清水潔子
清水潔子
大丈夫だよ笑  一緒にやろっか
あなた
頑張る!!




モップで風呂場を磨いていく。

普段寮生が掃除してるだけあってそこまで

汚くはなってなかった。


あなた
ねー清水ちゃん、
好きな人とかいないのー?笑


私は部屋が違う分、今聞いておこうと思う。

とはいえ、この質問。
清水潔子
清水潔子
えぇ、私はいないよ笑


分かりきった質問である……。

私が清水ちゃんの顔だったら恋愛して無双するのに…




あなた
えーいないの…?
モテるのになんで好きな人作らないの
清水潔子
清水潔子
んーあなたちゃんも
大分ブーメランかな?
あなた
ん、?なんのこと?
清水潔子
清水潔子
ほら影山とかあなたちゃんにだけだよ
あんなに親しげに話す女の子とか…
あなた
えー笑、女の子で
バレーできる先輩が少ないからだよ笑
清水潔子
清水潔子
そーかな?
あなた
そーだよ影山って恋愛しなさそうだし!
清水潔子
清水潔子
それは言えてるね笑



しばらく談笑して掃除を終える。

私たちは2階に移動して再度、風呂掃除を始める。




あなた
はぁ…!ちょっと疲れたぁー
清水潔子
清水潔子
やっぱ広いし疲れるよね
あなた
そろそろ夕方だし夜ご飯作りにいく?
清水潔子
清水潔子
そうだね、そろそろ終わろっか笑




掃除を終えて、脱衣場に出る。

濡れた手を見てふと思い出す。


あなた
タオル下に忘れたぁ……!
清水潔子
清水潔子
置いてきちゃったの?
あなた
完全に忘れてた…
清水潔子
清水潔子
取りに行こっか?
あなた
ううん、
明日の掃除で回収するから大丈夫だよ!
清水潔子
清水潔子
……そう?じゃあ食堂行こっか…!
あなた
うん!行こ行こ!


水気をパパっと払い、食堂に向かう……。






この置いてきてしまったタオルが…。



宮侑
宮侑
タオル忘れてもうたけど助かったわぁ笑
宮侑
宮侑
備え付けタオルとかさすがやな私立高校


災難を呼ぶとは考えもしなかった。

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