中庭での休憩も終わり、私は音駒へ向かった。
人混みで誰に見られていたのか分からない状況で
初キスをしてしまったのは少しダメージを食らった。
見渡すと全員で集まっていた音駒。
わざわざ私のため待っててくれていたのだと思うと
申し訳なさを感じつつ、嬉しさも感じる。
歩いているとさっきのヤツがいた
食堂に呼んだ時の発言から失礼呼ばわりされている。
コイツがここにいるっていうことは次の対戦校…?
宮城の強豪である伊達工の部長を
知らなかった訳じゃない。
ただ私が最後に見たのは3年の茂庭さんが部長の時。
インターハイの時以来、伊達工とは顔を合わせてない
背中をバシッと叩かれる
転ぶことはなかったが少し痛い。
……というより、ウザイ。
さりげなく近づき、コイツのつま先を足で踏む。
私がニヤついたのをいいことに顔を歪めている。
さすがに女子の地雷ワードは私の地雷ワードでもある
今まで幼なじみの中でも触れられていない体型
さすがに食い意地はって最近食べすぎたかも……?
この煽りは、ひょろっちい身体=筋肉がない という
伊達工の中でも筋肉がないと捉えられるような
私の中でも絞り出せる最大級の煽り。
不意に出た数々の言葉達は多分、彼なりの煽りだった
それでも褒め言葉から彼の足から自分の足をどけ
少しほくそ笑んでやった。
少し怒りと恥ずかしさがあったのか急ぎ足で
体育館に向かっていった。
まだまだ高2は青いですねぇー笑
午後の試合 :第2体育館
伊達工業vs音駒高校 の試合開始
さっきは筋肉がないとは言ったものの
やはり伊達工の体格は他校よりはるかに優れている
守備でも形が違う試合に胸を打たれ
名残惜しくマネージャー業に向かうことにした。
スポドリ、タオル自体は休憩時間に
白鳥沢の寮住まいの方がやってくれていたようだ。
私がする仕事内容……それは
風呂掃除。
白鳥沢では既に冬休み期間になっており
寮生は一事自宅待機をしているため風呂が空く。
ただし高校7校となると全員が入るのは難しい
だから女子の風呂場2つの内1つを男子風呂にする。
I
I
男子風呂 I 女子風呂
一一一一一一一一一一一一 ←このような風呂
男子風呂 I 男子風呂
I
I
マネージャーも分担して掃除を行う。
私は清水ちゃんと
1階男子風呂、2階男子風呂を掃除することになった
風呂場すぐ近くの私の部屋から
少し大きめなタオルをもって再度風呂場へ向かう。
掃除の邪魔にならなそうな脱衣場の端に置いて
清水ちゃんの掃除を加担する。
モップで風呂場を磨いていく。
普段寮生が掃除してるだけあってそこまで
汚くはなってなかった。
私は部屋が違う分、今聞いておこうと思う。
とはいえ、この質問。
分かりきった質問である……。
私が清水ちゃんの顔だったら恋愛して無双するのに…
しばらく談笑して掃除を終える。
私たちは2階に移動して再度、風呂掃除を始める。
掃除を終えて、脱衣場に出る。
濡れた手を見てふと思い出す。
水気をパパっと払い、食堂に向かう……。
この置いてきてしまったタオルが…。
災難を呼ぶとは考えもしなかった。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!