午後。
お昼寝組と元気組で完全に分かれていた。
ジョンウォンはもう限界だったので、あなたに抱っこされたまま先に寝室へ連れて行かれた。
あなたの肩へぴったりくっついたまま、とろとろ目を閉じている。
あなた「ほら、眠かったじゃん」
ジョンウォン「……ん……」
もう返事もほとんど聞こえない。
寝室へ入ると、あなたはゆっくりベッドへ座った。
それでもジョンウォンは離れない。
小さい手であなたの服をぎゅっと握ったまま。
保育園へ通い始めてから、こうして“くっついて確認する”ことが少し増えた。
ちゃんと迎えに来てくれるってわかっていても、やっぱりまだ不安になる時がある。
あなたはそんなジョンウォンの背中を優しく撫でた。
あなた「オンマいるよ」
その声を聞いて安心したみたいに、ジョンウォンの身体から少し力が抜ける。
数分後には、完全に眠っていた。
すぅすぅ小さな寝息。
あなたはその寝顔をしばらく見つめる。
それから、そっと前髪を避けた。
あなた「……頑張ってるね」
小さい声。
本当に毎日頑張っている。
泣きながらでも保育園へ行って、離れるのを我慢して。
たった2歳なのに。
胸あなたの奥がきゅっとなるのを感じながら、軽くジョンウォンのほっぺへキスした。
──リビング。
元気組はまだ遊んでいた。
ジェイとソンフンはレゴ対決中。
どっちが高く積めるか勝負している。
ジェイ「ぼくのほうがたかい!」
ソンフン「まだのびるもん!」
二人とも真剣。
ヒスンはその横で説明書を見ていた。
ヒスン「そこささえたほうがいいよ」
アドバイスも交えて2人の対決を見守っている。
ジェイクはソヌと一緒に絵本を読んでいる。
ニキはその周りを高速ハイハイ。
時々レゴを触ろうとして怒られていた。
ジェイ「ニキだめー!」
ニキ「あぅ!」
全然わかってない。
あなたがリビングへ戻ってくる。
ジェイクが最初に気づいた。
ジェイク「ジョンウォンねた?」
あなた「うん。すぐ寝た」
ソヌが少し安心した顔をする。
ソヌ「よかった」
最近ソヌは、ジョンウォンの変化によく気づくようになっていた。
泣きそうとか、不安そうとか、眠そうとか。
自然に隣へ行ってあげることが多い。
あなたはそんなソヌを見ながら、ふっと笑った。
その時。
「できた!!」
ジェイの大声。
見ると、かなり高いレゴタワーが完成していた。
ジェイは得意げ。
ソンフンも「すごい!」って顔してる。
ヒスンも「たかー!」って拍手していた。
ジェイ「オンマ!ぼくつくった!」
ソンフン「ぼくもやった!」
二人とも誇らしそう。
その顔が可愛くて。
あなたはジェイを抱き寄せる。
ジェイ「うわっ!」
あなた「ジェイすごいじゃん」
そのままぎゅーっと抱きしめる。
ジェイは最初びっくりしたけど、すぐ嬉しそうに笑った。
ジェイ「んぅ〜オンマくすぐったい!」
あなた「頑張ってる顔かわいかった」
ジェイ「えへへ」
褒められるとすぐ嬉しくなる。
単純だけど、そこがまた子どもっぽい。
あなたはさらにジェイのほっぺをむにっと触る。
ジェイ「のびちゃう〜」
ソンフンがその様子を見ながら笑っていた。
すると次の瞬間。
ぐらっ。
高く積み上がっていたレゴが崩れる。
「あ」
全員止まる。
ばらばらばらっ。
綺麗に崩壊。
数秒静寂。
でも次の瞬間。
ジェイとソンフンが同時に笑い出した。
「あははははっ!!」
ヒスンまで笑ってる。
あなたも吹き出した。
さっきまで真剣だったのに、崩れた瞬間もう大笑いできる。
その空気がすごく平和だった。
父と母も少し離れた場所からその様子を見ていた。
母「本当に賑やかね」
父は静かに頷く。
でもその表情は、すごく柔らかかった。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!