前回のあらすじ
ウミが登校準備をしている一方。
ルビー宅ではとんでもない事になっていた。
制服を着終え、ゴーグルをさっさとカバンの中に
入れてしまおうとした瞬間。
トントントン、とドアを叩く音が聞こえた。
私はゴーグルの存在を
おかあさんに悟られない様にとゴーグルの
口を塞ぎ、「しーっ」と、人差し指を唇に添えた。
緊張の所為なのか
声がほんの少しだけだが震える。
母はそれだけ言って
パタン。と静かにドアを閉めた。
私は耳をドアに当て、
母の足音が遠のいて行くのを確認し、
「うん、大丈夫。」と呟いた。
その後、通学路にて。
ゴーグルが後頭部を軽く掻きながら
笑って言った時、メガネがひょっこりと頭を出した。
その時、ウミちゃんのポケットから
ピロリンと音が鳴る。
ちなみに上の文は若干棒読みである
さて、寝ようと思った瞬間に
教室のドアがガラガラと鳴り響く。
私がチラリとウミちゃんのカバンを見てみると
メガネくんが顔を青くして震えてたので
ここは敢えて助け舟を出す事にした。
何となく青春アニメっぽく窓の外を見てみると
綺麗な青空に真っ白な綿あめみたいな雲が見えた。
あ、これ蜘蛛みたいな形の雲だなぁ……とか
曇って甘そうだけど水蒸気なんだよなぁ……とか
めっちゃどうでもいいことを考えている。
あ、アイスみたいな形の雲だ...
うわぁ美味そ〜食べたーい。
本物が……
わはは。こう見えてテスト結果は
毎度クラス1位だからな。何も言えまい。
余程インパクトがあるか
めっちゃ絡みたいって思う子じゃないと
名前は覚えないからなぁ……
うん、私が予知しよう。
この子のキャラは濃い、とても濃い!!
ウミちゃんが手を大きく振り、
自身の存在を主張する。
ココナちゃんがトテトテと愛らしい音を立てて
私から見て死角の席に座る。
着席したところで私が後ろを向き、
ココナちゃんに話しかける。
目の前の驚きを隠せない転校生を他所に
私はいつも通り机に突っ伏してすやぴモードに移った。
━━━授業が終わり……
窓を見てみると確かに黄緑が見えている。
もしかして……?なんて事が一瞬だけ頭に過ぎるが
すぐにそんな思考は振り払い、
気の所為、幻覚という事にしておいた。
そうでもしないとイマドキ、やってけないぞ。
チラリと窓を見てみる。綺麗なブルースカイに
映えた黄緑の影がより一層近付いてる気がした。
うん。幻覚じゃねえわ、コレ。
悲報:ウミちゃん、現実逃避。
まぁ私も手紙の中身が気にならない訳が無いので
私も椅子の背もたれを肘掛代わりに座り、
手紙を覗き見た。
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ボクのパートナーになりうる子の┃
┃気配を感じたので探してきます。┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
その時、ズズン。と大きな地響きを
足元から感じ取った。
ココナちゃんは恐怖のあまりガタガタと震え、
動けそうにない。
私とウミちゃん。
同時に変身バンクを構える。
〜〜〜〜〜〜〜☆☆☆
ウミちゃんがココナちゃんを姫抱きして、
ベランダに乗り出す。
そして、ウミちゃん自身の「GO」の合図で
壁を思い切り蹴り、その勢いのまま滑空する。
ふたりが飛んだのを見て、私もベランダから飛び降り、
板状のバリアを背中に付け、滑空する。
見るからにパンクしそう……というかする1歩手前なので
さっさと下ろす事にした。
怪人が雄叫びをあげ、私達に向かって殴る。
いつもの如く、ウミちゃんがハンマーで
ポコンと怪人を殴る。
私は怪人にイラついてテキトーに考えた技を
お見舞いしてあげる事にした
怪人が痛みのあまり叫んでいる所に更にウミちゃんが
ハンマーで追撃。
するのは良かったのだが、
ウミちゃんが適当にドリームフォンをいじっていると
ハンマーが両面斧に変化した!!
ウミちゃんが怪人の腕を斧で切ればその断面から
黒色のキラキラが噴出してきた。
私が相手に近づき、鎖を鞭のように叩き付けると
鎖は怪人に巻きついた。
私はとりあえずこの鎖の事を
マジック+ロック+チェーン と言う事で
ふたりのゲソはシュワシュワと
サイダーの様に弾け、瞳が輝き出す。
怪人がホロホロと塵の如く崩れ、
サイダーの様にエネルギーが上に上がって行く。
分かるでしょ? と言わんばかりに私がウインクをすると
ウミちゃんは納得してくれた様だ。
怪人が居なくなった所からゆっくりと不思議な色の
結晶が落ちてくる。
怪人化していた子の元に
オモイノカケラが吸われて行く様子も相まって、
なんだか少しジワる様な気がした。
すると、どこからかピロン。と
スマホの通知音が鳴る。
多分私ではないと思われる。
スマホを取り出し、メッセージの内容を見たウミちゃんが
突如スマホを叩き投げる。
〜〜〜〜〜〜〜☆☆☆
その頃、とある目立たない道にて……
独り言を呟く少女を見る影がひとつあったことを
本人は知らなかった。
しれっとニットキャップちゃんのモノマネをする
ウミちゃんに可愛さを感じる。
とってもキュート。
ウミちゃんの耳元に
聞いたこともない声が聞こえる。
その後、カフェの裏路地にて
紫の少女は顔を顰め、
不服そうな表情をするが一応同意はする。
目を瞑り、色々な事を思い返す様に
ボソリと呟く。
ぞわりと少女の背中に何かが伝う。
ゴーグルとメガネはふたりそれぞれの
バッグの中ですやすやと安らかに眠っている。
ピロリンとウミちゃんのポケットから
通知音が鳴る。
ウミちゃんが唐突に黙りこくったため
私が恐る恐る話しかける。
次回予告!

























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!