プールサイド
白石蔵ノ介Side
居った……。やけど、アイツらが邪魔やな…
俺は男らの中からあなたの腕を引いて抱き寄せた。これ以上、コイツらにあなたを触れさせたら俺が我慢できんわ。
あなたもアカンで、そんな簡単に触れさしたら
そう吐き捨て帰っていった。ホンマに頼むで…
あなたに手出した奴らの方がシバきたなるわ。取り敢えず、謙也達のとこに戻らなアカンな…。って勢いで俺の彼女て名乗ったけど気付いとるか?
戻ると謙也が床に正座させられていた。それを誰も突っ込まないという事はユウジらが言ったんやと分かった
あなたは手を……袖を振って俺達を見送った。千歳のお陰で水着公開は防げたんやけど、千歳の上着を羽織った所為で更に可愛くなった……。ホンマ、罪な女やな…
七瀬あなたSide
部をまとめる部長でもあるけど、矢っ張り金ちゃんや千里達を大人しくさせる原動力はお母さんみたいだなと思ってしまった。本人に言うと怒られるだろうけど
意識?まぁ、それは放っておいて皆、過保護だな…。あれくらいなら蹴りでも入れたら怯んだと思うのに…
軽く溜息を付いて蔵と謙也を待つ私達。光君はスマホを弄りながら待っていたけど…。千里は目を離すとすぐ居なくなりそう……ユウジは……問題ないかな
数分したら謙也達は戻ってきた
机に買ってきたご飯を置いて皆で食べることにした。途中、謙也とユウジが分からないことで言い争っていたけど…
プールに入ると私は胸辺りだけど千里はお腹辺りまでしか浸かっていなかった。こう見ると身長高いんだなと実感する。私も低いほうじゃないけど千里を見ると矢っ張り低いよね……
私の頭を撫でてニコニコしている千里。子供扱いされてる?というか妹みたいに見られてるのかな…?私、ミユキちゃんじゃないけど…
と、二人がニコニコしながら言い合っている。この二人が笑顔で言い合っているのを見ると怖い。それも千里は私の腰を抱いているから蔵は黒いオーラが更に増している……
この二人の空気を和らげようと発した言葉がまさか、私のこの一言で悪化すると思わなかった。蔵と千里が私を間して私の頭上でニコニコしながら睨み合っている。言葉はおかしいが本当にそうなのだ
そこに、携帯をこっちに向けた光君がやって来た
とカメラを向け言ってくる光君。楽しそうだな……。全く、うちの部員は 皆こうなのか…。とはいえ、この状況からは助けてほしい。蔵と千里が怖いから
携帯をしまって私に手を差し出してくれた。でも、ユウジと同じく何やかんや言って優しい。光君は。
引き上げてもらって二人を見ると私に気付いていないみたい。この二人、仲良いよね。息が合うというかなんというか












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。