第2話

星の花が降るころに。
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2024/10/03 06:50 更新
__ガタン!
びっくりした。
去年の事を思い出していたら、
戸部君がぶつかってきた。
戸部君
やめろよ。押すなよなぁ。
俺がわざとぶつかった見たいだろ。
後ろの男子に向かって怒鳴った。
私は戸部君を睨んだ。
あなた
なんか用?
戸部君
宿題を聞こうと思って来たんだよ。
そしたらあいつらがいきなり押してきて……
戸部君はいつもサッカー部の男子とじゃれあっている。
そしてすぐ本気の喧嘩になる。
全く訳が分からない。
塾のプリントを私の前に差し出した。
戸部君
この問題分かんねぇんだよ。『あたかも』
という言葉を使って文章を作りなさいだって。
あなたの下の名前こういうの得意だろ。こういうの。
私にだって分かんない。
一緒だった小学生の時から分からないままだ。
なんで戸部君はいつも私に絡んでくるのか。
なんで同じ塾に入ってくるのか。
なんでサッカー部なのに先輩のように格好良くないのか。
あなた
分かんないよ。そんなの自分で考えなよ。
ガタガタ……
隣の1年4組の授業も終わったらしく椅子を引く音する。
私は戸部君を押しのけるようにして立ち上がると、
廊下に向かった。
あんなやつ戸部君と関わっている暇はない。
今日こそは仲直りすると決めていたのだ。
はられた図書委員や、生徒会のポスターを、
見るふりをしながら、
夏実が出てくるのを待った。

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