夜
手が動かない
立てない
目が回っている
胃液と血が混ざって出てくる
過呼吸が続く
心臓がまるでナイフで刺されたような痛み
スマホを手に取ろうとするが、力が入らず、床に落とす
夜、静かな廊下で私は冷たい床に倒れ込む
バタンッ!
その音に気づいたのか、誰かがこちらへ走ってくる音がした
ただ、私は目を開けることができず、そのまま意識を手放した
目が覚めると、深刻な顔の医者と、硝子さん、悟がいた
どうやら、倒れた時の音に気が付き、悟が救急車を呼んでくれたようだ
なんだか辛そうな顔をした以前からお世話になっていた医者、
隣で目をつぶっている硝子さん
そして、隣で手を握っている悟
ぐちゃぐちゃな顔で医者は口にした
自業自得だ
呪術の使い方を誤ったのは私だ
私が自分で寿命を縮めた
悟はずっと手を握る
一度も声を上げず、只々強く手を握っていた
私は布団から立ち上がろうとすると、
悟、硝子、医者は死ぬ気で止めてきた
喉が枯れるまで、叫んだ
涙が溢れ、
私が眠りにつくまで、私のことを硝子や悟がギュッっと抱きしめ続けた
𝐧𝐞𝐱𝐭…🩷🌸🫧🎀















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。