第39話

# 39
2,588
2018/05/11 22:36
走って 、走って ────


信号 に 引っかかってしまった 。


私 は 一呼吸 付け 、信号 を 待っていた 。
あなた

はぁ …

なかなか 変わらない 。


!?


玲於 … !
玲於 が 歩いている !


まだ 、間に合うよ … !


良かった 。


早く 、気持ち 伝えよう 。
ようやく 、信号 が 変わって 走った 。
あなた

玲於 !

玲於 は 驚いたように 振り向く 。
玲於
玲於
あなた … !?
あなた

なんで 言ってくれないの !?

私 は 玲於 の 肩 を 掴む 。
玲於
玲於
あ 、ごめん 。
あなた

ごめん じゃ ないよ !
ごめん じゃ …

玲於 が 行ってしまう 


玲於 が 私 の 目の前 から いなくなる


そう 考えていたから 、


玲於 の 顔 が 見れて 安心 して 涙 が 溢れる
あなた

行かないで …

玲於
玲於
は ?
あなた

お願い …

玲於
玲於
何言ってんだよ 。
お前 には 隼 が …
あなた

私 は 隼 じゃ ダメなの !
玲於 じゃないと !

思い切って 言った 。
玲於 は 驚いて いる 様子 。
玲於
玲於
それは 、幼馴染 として
不安 なんだろ 。
え … ?
あなた

ち 、違うよ … ?

玲於
玲於
俺 だって 
不安 だよ 。
あなた

私 は …
幼馴染 じゃ …!

玲於
玲於
隼 と がんばれよ 。
玲於 は 準備 が あるって 言って


歩いていってしまった 。
こんなはず じゃ なかったのに 。


私 は 気持ち を 伝えに 来たのに 。
あなた

行かないで!

玲於 は 振り向き も せず


そのまま 、歩き続ける 。
あなた

玲於 !

お願い …


私 、やっと 気づいたの …


玲於 が いないと 生きていけない って 。
だから … 


お願い 。
あなた

玲於 の 事 すき!

 言った 。
玲於 は ちょっと 止まった 。


けど 、振り向いては くれない 。
あなた

玲於 は !

玲於
玲於
ごめん 。
今 は 考えられない 。
玲於 は 私 の 事 好きじゃ なかったんだ 。
あなた

分かった !
ありがとう 。

私 は 学校 に 戻ろうと 歩いた 。
足 が 動く たび 目 から 涙 が


こぼれていく 。
あなた

玲於 …

なんで 、もっと 早く 気づけなかったの …
もっと 早く 気づけたら


こんなこと には ならなかったのかも 。
あなた

っ … 。

1 人 、歩きながら 泣いた 。
すると 
隼
あなた チャン !
あなた

隼 … ?

目の前 には 隼 。
あなた

なんで … ?

隼
遅いから なんか 
あったのかなって
隼 は いつも 私 が


助けて 欲しい時 に 飛んできて くれる 。
あなた

っ …

隼 が 側 に 来て 私 を 抱き寄せた 。
あなた

隼 … ?

隼
悔しい 。
あなた チャン 泣いてるから
なんとか してあげたいのに
俺 は 何も できてない …
あなた

え … ?

隼
あなた チャン は 
玲於 が 好きだから
俺 に なにか されても
嬉しい とは 思わない でしょ
今まで 玲於 と 同じ事 を


隼 に されても 玲於 と 同じ 気持ち には


ならなかったな…
隼 が 離れていく 。
隼
あなた チャン 
玲於 に 気持ち 伝えた ?
あなた

伝えられなかった …

隼
なんで !?
あなた

行っちゃった …

隼
ちょっと 待ってろ 。
隼 が 走って 行ってしまった 。
あなた

隼 !?

足 が 速くて もう 小さく 見える 。
私 も 追いかけよう。
隼 が 走っていった 道 を 走った 。
目の前 に あったのが ────

プリ小説オーディオドラマ