翌日、旧校舎の裏で友人と昼食をとる時に
実は…と、例のプロポーズ事件について話した
まぁ旧校舎なだけあって、人は誰もいないため
大声を出しても問題はないが…
そんなに驚くか…?いや驚くか()
まぁ、秘密にしてた俺も俺だけど…
誕生日に片想いの相手からプロポーズされたとか…
どこの少女漫画だよって展開話せないじゃん??
友人は大きなため息を1つついてから
俺の目を見た
友人にそう言われ、少し困惑してしまった
何度もウェンから求婚(?)され続けて
正直言えば、心臓破裂するぐらいドキドキしてたし
両想いって浮かれて、夜中一人ではしゃいでたくらいには
ウェンがずっと大好き
…でも、
…でもなぁ。
ウェンはモテる。それこそホントに、少女漫画に出てきそうなほどに。
ウェンが好きな子からの反感を買うのは避けたいし…
それに……
つらつらと弱音を吐く
もう止められなかった
友人がどんな顔をしているか気になって顔を上げれば
スマホをいじりながら『ふーん』と興味なさそうに言った
へらへらっと言いやがる
なんでそんな簡単に言うんだよアホか??
此奴に耳は無いのだろうか
簡単に言わないで貰っていい?
なんて情けない声が出てくる。
恐る恐る振り向けば
顔を真っ赤に染めたウェンの姿が
え?なんで??と一人で困惑していれば
我が友人がウィンクしながら静かに去っていった
つまり、此処にいるのは俺とウェンだけ
しかも旧校舎の裏だから誰も来ない
先に静寂を破ったのはウェンだった












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。