朝の光がカーテンの隙間から差し込む 。
まだ寝ぼけたままベッドの上で伸びをすると 、
リビングが少しガヤガヤしていることに気づく 。
まだ働いていない頭で挨拶を返すと 、
微笑んで頭を優しく撫でる イブ 。
しばらくして 、リビングに行くと
楽しそうな声が聞こえてきた 。
「 あ 、 」と声を漏らして 、
プラスチック製のティアラを取り出す 。
それを 私の頭にそっと置いた 。
思わず目をぱちぱちさせる 。
すっかり忘れてた 、誕生日なんて 。
ぎこちなくお礼をすると 、みんなは微笑んだ 。
何だか落ち着かなかったが 、
どこか胸の奥がふわっと温かくなるのを感じた 。
夕方になり 、リビングに電気が灯るころ 。
テーブルには 、私の好きなご飯が並んでいた 。
みんなで食べながら 、
少しずつ笑い声が増えていく 。
晩ご飯が落ち着くと 、
ふわっちが私に帽子を見せた 。
ふわっちの手の中には 、
よく見かける 丸い先端に
小さなボンボンがついた誕生日帽が 。
ふわっちは 、私の頭にそっと誕生日帽を乗せた 。
その横で3人は 、
ケーキの準備をしていたらしい 。
テーブルにはいつのまにか 、
ケーキの箱が置かれていた 。
箱から取り出されたケーキは 、
ろうそくが刺さっていて
すでに火が灯されていた 。
驚きながらも 、私はそっと息を吹きかける 。
ろうそくの炎がゆらりと消え 、
リビングにお祝いの声が広がった 。
たくさんのお祝いに思わず笑みがこぼれる 。
また胸の奥がふわっと温かくなって 、
少しずつ 、この空気に馴染んできた気がした 。
︎︎ ︎︎ ︎︎正式な誕生日は " 10月27日 " です













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!