昨日は楽しかったなぁ
そういえば学校行ってないや……
羊兄が居るから大丈夫だよね
コンコンコン
学校着いた……
行きたくない……
なぜ先生は気付いてないのだろう
僕は、いじめっ子を転校させれば良いのにと思う。
行きたくない……
でも
羊兄も累も僕を支えてくれた
助けてもらった
怖いものは怖いけどね、今の僕なら大丈夫な気がするんだ
ドアの向こうから聞こえる人の話し声
上手くやっていけるだろうか
後ろしか見ないのは臆病な自分が居るから
でも、大丈夫
見ててよ
僕
ガラガラガラガラ
ふぅ、
僕なら大丈夫……
毎朝毎朝机に落書き
拭いても拭いても書かれる
暴言などの言葉
なんで普通に暮らせないんだろ
心配?
なんで
今まで
辺りを見回してもいじめっ子の姿がない
なんだよ
全部僕の勘違いだったんだ
でもなぜ?
……羊兄かな
クラスの皆だっていい人なんだ
でも信じたいけと信じられない
疑ってしまう
いわゆる人間不信なのだろう
嘘だと信じたい
でも嘘じゃ無い
僕の事を持て遊んで何が楽しいのだろう
次は一体何が起こるのだろう
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!