ものすごく暑いある夏の朝
俺こと狼は親友とデート(お出かけ)すべく身だしなみを整えていた
どうせ彼奴、、狐は予定より早く集合場所に来る
今日だけでも彼奴より先に集合場所に向かおう
外は明るい
キラキラと光る太陽に、夏休み中なのだろうか、子どもの楽しそうな声が聞こえる
少し混んでいる電車に乗り込み揺られること数十分
目的地に着いた
流石に来るのが早かったのか彼奴の姿はまだ無い
お気に入りの店で朝ご飯でも摂ろうかと思ったその時
近くの交差点から聞き覚えのある声がした
やっぱり彼奴だ
此奴、、、狐は、小学生からの付き合いで高校生になった今でもよく遊んでいる
今はこんな喋り方してても俺以外と喋るときはムスっとして無気力(笑)
俺のことを一番知ってるやつなんだ
時が流れるのはとても早い
あっという間に楽しい時間も終わり帰らなければならない時間になった
狐が、俺に背中を向け帰っていく
俺も帰ろうか
後ろを向き帰ろうとしたその時
聞き覚えのある声と大きなトラックの音が鳴り響いた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!