俺が追いつこうと走っても
スピードをより早められてなかなか追いつけない。
何とか追いついて
俺より小さいその体を後ろから勢いよく抱き締める。
俺の腕の中でも
「離せっ…」
弱い声でそう言いながら抵抗する先輩を
腕に力を入れたまま逃がすまいとじっと待つ。
そしてしばらくすると、先輩も抵抗をしなくなった。
俯いた先輩がどんな顔をしているのかは見えなかったけど
きっと泣いているということは分かった。
弱く悔しそうな声で放たれたその言葉に言葉を失っている俺を置いて
先輩は勢いよく言葉を続けた。
これって、もう勘違いじゃない。
絶対、先輩は俺と同じ気持ちでいてくれてる。
ねぇ先輩…俺は先輩しか見てないよ。
本当はちゃんと付き合ってからが良かったけど
その口を塞ぐために、キスをした。
目を大きく開きながら片手で口元を隠した先輩。
そしてそのまま俺を突き飛ばした先輩に
全てを説明する。
全部作戦だったんだと。
ジュノン先輩は相談相手だと。
あれはキスではないと。
そして、
その問いには答えてくれなかった。
…でも、
先輩の真っ赤な顔と揺れ動くその瞳が
十分な答えだった。
そう言いながら先輩の真っ赤な耳に手を伸ばす。
その手が触れた時、
体をビクッと揺らす先輩が愛おしくて堪らない。
先輩の
「ん。」
大好きな返事だ。
先輩に優しく口付けをする。
…こんなに可愛く愛おしい先輩は初めてだった。
長らくお待たせしてすみません!!!!🙇♀️💦
そして長かった🐉🧢もついに完結しました!
待っててくださった皆様本当にありがとうございます🥹
BLなんて書きたいのいっぱいあるので
またいっぱい更新頑張ります…!
リクエストも常時お待ちしております🙆♀️💗











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。