第16話

記憶
202
2018/08/04 23:48


奏は保健室に運ばれた。









私は奏の横になってるベットの横で立ったり座ったりして落ち着きがなかった。
















どうなことをしても、奏は全く反応しなかっ
た。













でも、私は諦めなかった。














頬をつねったり、耳元で叫んだり、色んな事を試した。
















私は奏が目を覚ますのを信じて、ずっと近くに居た。














『お願い、目を覚ましてよ。ねえ!』













ずっとずっと話しかけた。











時間は過ぎていき、放課後になった。















未だに奏は目を覚まさない。













『ねえ、奏死んじゃうの?そんなのやだよ!絶対にやだ!私を一人にしないでよ!』












私がそう言った後に『しないよ。未優。』と奏が言った。














やっと、奏が目を覚ました。















『大丈夫?どこも痛くない?』












私は起きてすぐに聞いた。












『大丈夫だって。未優。』











奏が笑いながら言った。













『今何時だ?』











奏が聞いてきた。











『もう放課後だよ。四時半。朝からずっと眠っていたんだよ奏。』












私は涙を流しながら言った。












『ごめん。じゃあ、どっか寄ってこうか。腹減ったし!』











奏は言いながら立った。













『うん!』










私は笑顔でそう言った。















『泣くのか笑うのかどっちかにしろよ。』











奏はそう言いながら涙を拭いてくれた。















『ありがとう。』











その後、私は奏とカラオケに行った。











帰りは八時半を過ぎていた。














私はとても安心した。















奏が眠っていたん理由が分かった。














奏に記憶が戻った。














だから、長く眠っていたんだ。











私は嬉しすぎてにやけてた。




















この後、大きい事件が起こることを知らずに。





































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