他よりだいぶ長いです王様が少し警戒したような声で言います。
道化師は王様を焦らすように、王妃様と同じ声で語り始めました。
『そのくには、わらいときぼうにみちていました』
おうさまもおうひさまもやさしく、こくみんはまいにちしあわせにくらしていました。
ですがあるとき、ひげきがおこりました。
おうひさまがしんでしまったのです。
かなしむおうさまをわらわせようと、どうけしはいろいろなことをしました。
そんなどうけしを、おうさまは「おうひさまのめいにちにふざけた」といってころしてしまいました。
そのあと、あたらしいどうけしになるものは、しばらくあらわれませんでした。
ですが、ついに
「じぶんがどうけしになろう」
というものがあらわれたのです!
そこで、道化師は言葉を区切りました。
王様は急かしますが、道化師は話しません。
王様は耳を疑いました。
王様が怒鳴っても、道化師は動じません。
怪訝そうにする王様に、道化師は問いかけます。
道化師の微笑みに、王様はなぜか背筋が凍ったような心地になりました。
道化師は言いながら、城に来てから一度も外してこなかった仮面を外しました。
右の頰には、ひび割れたハートの模様
そして左には、誰にも見せた事のない涙が。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。