復縁したいし、一歩前に出ないと何も変わらない…
でも、虐められるのも怖いし、
それで先輩に迷惑をかけるのも怖い…
変な空気にしちゃった…
いきなり先輩に腕を引っ張られ、
そのまま先輩からバックハグをされる。
先輩は頬を少し膨らませ、ムッとしながら私を見つめる。
私が照れながらも「いいよ」と、言うと、
先輩はニコッとしながら私の肩を優しく掴む。
ちゅっ…
と、キスした後、先輩は私を見つめる。
先輩はもう少しだけ隣に居てと言う。
私が隣に座ってから数分もしないうちに
先輩が首をカクカクし、眠そうにする。
そして、ばたっ…と、私の太ももに寝転がる。
私は寝落ちた先輩の頭を撫でる。
数分かすると、先輩が起きる。
急に無言になった先輩の顔が赤くなる。
先輩は変態だった。
私は足を動かし、先輩を無理やり降ろす。
そんな事を話していると、
「ただいま」と、お母さんとお父さんが帰ってきた。
お母さんとお父さんの前では
私に甘えてこないのはここだけの話。
私の部屋に来た先輩に尋ねる。
先輩は私の顔を見て嬉しそうにニコッとしながら
私の近くに座る。
その無邪気な顔の先輩がとても可愛く見えた。
♡…50
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。