先輩にそう言われて、
私は頭の中が真っ白になった。
終わり…、え、もう一緒に居れないってこと?
私の事飽き…た?
ずっと一緒に入れると思ったのに…
私は立ち上がる。
ガチャッ
学校_。
らん視点_。
俺がそう言うと、
なつは呆れたようにしながら
俺の肩をポンポンと叩く。
本当に、
「この関係、終わりにしない」って、
言葉足らずだよ…
学校でもあなたの下の名前に
会っても無視されちゃうし…
俺が言ったあと、
あなたの下の名前は俺と目を合わせず部屋に行った時、
泣いてたんだよね。
あの時みたいに…
あの時の事はずっと覚えている。
あなたの下の名前と別れた時。
その時はあなたの下の名前が1年生。
俺が2年生だった時。
誰もいない教室で、
2人っきり、その時にあなたの下の名前が
言った言葉。
この時の俺はどんな顔をしてたんだろ。
視界が何かで滲んで、
あなたの下の名前の顔がぼやけていた。
それでもあなたの下の名前の前では
笑顔でいたいから、顔は笑ってたっけたな…
その時、あなたの下の名前は顔を
ゆっくり横に振った。
その時、あなたの下の名前はうずくまって
下を向き、俺に顔を見せないようにしてた。
多分、泣いてたんだよね。
それから何日かした頃、
あなたの下の名前は俺と付き合ったから
虐められていたことがわかった。
俺はこの時、
目を逸らした。
それから1年後、俺に妹ができた。
この時は何か、運命でも感じたのかな。
この日にあなたの下の名前の気持ちを知った。
俺はどうにかして復縁を願った。けど、
あなたの下の名前は拒否した。
俺に迷惑をかけるのが怖かったらしい。
俺はそんな事どうって事も無いのにな。
そして今に至る。
放課後になり、
俺は家であなたの下の名前の帰りを待つ。
(がちゃっ
はじめて名前で呼ばれた。
♡…50
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!