前の話
一覧へ
次の話

第24話

23.
442
2024/06/30 10:00






桃瀬蘭
__この関係、終わりにしない?














先輩にそう言われて、
私は頭の中が真っ白になった。





終わり…、え、もう一緒に居れないってこと?
私の事飽き…た?
ずっと一緒に入れると思ったのに…





桃瀬蘭
その…
あなた
……ッ、もういいよ


私は立ち上がる。

桃瀬蘭
え、待っt…





ガチャッ



桃瀬蘭
そうじゃないんだけどな……ッ








学校_。



らん視点_。




桃瀬蘭.
本当にやらかした…
暇奈津
何をだよ
桃瀬蘭.
今日さ、あなたの下の名前に○○○(お楽しみに)
伝えようとしたんだけど…言葉が足りなかった。


俺がそう言うと、
なつは呆れたようにしながら
俺の肩をポンポンと叩く。



暇奈津
そんなん縁切ろって言われたって思うだろ
桃瀬蘭.
はい…
暇奈津
で、今はあなたの下の名前とは?
桃瀬蘭.
喧嘩?中です…
暇奈津
…家でちゃんと説明しろよ


本当に、
「この関係、終わりにしない」って、
言葉足らずだよ…


学校でもあなたの下の名前に
会っても無視されちゃうし…


桃瀬蘭.
はぁ…このまま一生
口聞いてくれなかったらどうしよう…
暇奈津
……重た…
桃瀬蘭.
だって……泣かせちゃってた…し……
暇奈津
………え、お前泣かせたん?w
桃瀬蘭.
笑うところじゃないよー…


俺が言ったあと、
あなたの下の名前は俺と目を合わせず部屋に行った時、
泣いてたんだよね。


あの時みたいに…





暇奈津
らん?
桃瀬蘭.
あ、ごめん。どうしたの?
暇奈津
いや、どうしたじゃなくて、
授業始まるから戻る
桃瀬蘭.
あー、そうだね!戻ろっか




あの時の事はずっと覚えている。

あなたの下の名前と別れた時。

その時はあなたの下の名前が1年生。
俺が2年生だった時。







桃瀬蘭.
え、今なんて…
あなた
…別れたいです


誰もいない教室で、
2人っきり、その時にあなたの下の名前が
言った言葉。


桃瀬蘭.
どうしたのいきなり…そんな事ッ
あなた
……これ以上迷惑かけれ無い
桃瀬蘭.
え、
あなた
…いや、なんでもないです……
その……ッ、もう好きじゃないから…です


この時の俺はどんな顔をしてたんだろ。
視界が何かで滲んで、
あなたの下の名前の顔がぼやけていた。

それでもあなたの下の名前の前では
笑顔でいたいから、顔は笑ってたっけたな…


桃瀬蘭.
…そっか………
あなたの下の名前ちゃんは俺の事嫌い?
あなた
……


その時、あなたの下の名前は顔を
ゆっくり横に振った。

桃瀬蘭.
……よかった
あなた
ぇ、何で…
桃瀬蘭.
…嫌われるのは嫌だから
あなた
……ッ…


その時、あなたの下の名前はうずくまって
下を向き、俺に顔を見せないようにしてた。

多分、泣いてたんだよね。



桃瀬蘭.
あなたの下の名前ちゃん、ごめんね…(なでなで
あなた
私が悪いんです…
らん先輩を傷つけて……
桃瀬蘭.
俺は大丈夫…



それから何日かした頃、
あなたの下の名前は俺と付き合ったから
虐められていたことがわかった。



紫乃入間
らん
桃瀬蘭.
んー?
紫乃入間
……お前は悪くないけどさ、
これはしょうがない事だから引きずるなよ


俺はこの時、
目を逸らした。


桃瀬蘭.
……何を…?
紫乃入間
……いや、何でもない







それから1年後、俺に妹ができた。
この時は何か、運命でも感じたのかな。


あなた
……先輩…
桃瀬蘭.
………こんなことあるんだね〜w


この日にあなたの下の名前の気持ちを知った。
俺はどうにかして復縁を願った。けど、


あなたの下の名前は拒否した。

俺に迷惑をかけるのが怖かったらしい。




俺はそんな事どうって事も無いのにな。














そして今に至る。


桃瀬蘭.
はぁ…



放課後になり、
俺は家であなたの下の名前の帰りを待つ。




(がちゃっ




あなた
た、ただいま…
桃瀬蘭.
!あなたの下の名前…その、ッ
あなた
……お兄ちゃ…、らん…くんは、
私の事、嫌いなの?


はじめて名前で呼ばれた。


桃瀬蘭.
…嫌いじゃないよ。
あなたの下の名前の事、好きだよ。
あなた
じゃあなんで…朝、関係終わらせるって
桃瀬蘭.
……それは
















桃瀬蘭.
_兄妹じゃなくて、
俺はあなたの下の名前と付き合いたかったから
あなた
……え、







♡…50
作者٩( ᐛ )و
どうなるんだろうね〜((
作者٩( ᐛ )و
お楽しみに…またね*˙︶˙*)ノ"

プリ小説オーディオドラマ