るな
山の中はどこを見ても緑がおいしげっている。
ひんやりとした風が吹いていて、
ちょっと寒いくらい。
じゃぱぱさんとのあさんが、
そんなことを話している。
このもやもやした気持ちも、
浄化されたらいいのに……
そんな気持ちで、
肺いっぱい山の空気を吸い込んだ。
しばらく歩くと、キャンプ場が見えてきた。
大して歩いていないのに、
るなはもう疲れてしまいました……
……まだ、なおきりさんとは、
一言も話せていないし、顔も合わせていない。
また、あの時みたいに拒絶されると
思っていたのに、何も言われていない。
なおきりさん、るなを遠ざけてる……?
なにもかも全然上手くいかない。
お姉ちゃんも、そんな気持ちだったんだろうな…
「嫌な夢」にでてきたお姉ちゃんは、
きっと精神的に追い詰められて病んでいたときの
お姉ちゃんだろう。
あんな優しくて、しっかり者だった
お姉ちゃんからは想像出来ないけれど。
このままだとるなは、自分の気持ちが
コントロールできなくなってのあさんのとき
みたいにまた誰かを傷つけてしまう。
「早くどうにかしないと」てもう一人の
るなが言ってる。
けど、どうすることもできない。
こうやって悩んでる間にも時間は刻刻と
過ぎていっている。
色々考えすぎて、ボッーとしてた。
みんなに準備も作業も任せっぱなしで、
るなったら何してるんでしょう…。
じゃぱぱさんにも気をつかわしてばっかりだし。
るなみたいなやつなんて、
いてもいなくても変わんないんだろうな…。
料理係の二人を見ると、楽しそうにお喋りしてて…
るなも入れて欲しい…なんて。
って、何考えてるんだろ…るな。
結局、準備もみんながしてくれて、
るなはぼーっと座っていた。
なんだか二人って夫婦みたい。
ほほえましい。
ズズズッと焼きそばを食べている
ゆあんくんに聞かれる。
……どうしましょう。
寝不足で頭がズキズキしますし、休みたい……。
今日はみんなと上手く話せる気がしませんし…。
なおきりさん、今まで見たことがないくらい
苦しそうな顔してる……
それから、みんな苦しそうな顔で会話もなく。
暗い気持ちで、
もそもそと食べたお肉は何の味もしなかった。
バーベキューが終わって、
みんなそれぞれ好きなことを、
しているみたいだった。
今のるなきっと酷い顔してるだろうな……
こんな顔誰にも見せたくなくて……
人がいない方へと足が勝手に動いていった。
気づいたら、知らない場所。
誰もいない川岸に立っていた。
近くには大きな木がいくつかある。
山の澄んだ空気と木の匂いが心地よくて。
目から熱いものが込み上げて、きそう……
ずっと、辛かった。
最愛のなおきりさんから拒絶されて、
顔も合わせてくれなくて、話もできなくて。
今までなら楽しいはずの、
スイーツを食べたって、歌を歌ったって、
好きなことをしたって楽しくなんてない。
なおきりさんがいない世界なんて考えられない……
るな一人じゃ生きてけないッ……!!!
るなにとってなおきりさんが、
どれほど大切な存在だったか……。
やっと分かった気がした。
もしるながなおきりさんのことを、
忘れてしまったら。
毎日、毎日大切な何かを失ったようで……
思い出したくても思い出せなくて……。
リアルには想像してみたら、
なおきりさんの本当の気持ちが分かった……
あんなに苦しんでる、なおきりさんなんて、
もう見たくないッ……!!
……なおきりさん、みんな、るな決めましたよ。
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素敵なお友達の作品です✨️✨️
《あらすじ》
主人公の両親が交通事故で亡くなってしまって、
主人公のお姉ちゃんは医者になると決意。
SNSでも交通事故が多いと話題になっていた。
ある日お姉ちゃんの帰りが、
遅いので心配する主人公。
机には置き手紙が置かれており、
今日は遅くなると書かれていた。
帰りが遅いと心配する主人公………
ざっくり説明するとこんなお話です!!
続きが気になったり、興味あるかもって、
思った方は是非見てみてください!!
書き方も上手で、読みやすいと思います!!




















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。