オメガバースとは
主にBLで人気のジャンル。百合にも用いられる。
簡潔に世界観を言い表すと「 性の階級 × 両性具有ファンタジー の複合設定」。オメガバースを採用する作品の大半は、この設定が基本となっている。作品によってはここに「ケモノ」や「半獣人」等の要素が更に加わる場合もある。
見所は発情期とブロマンスからの性交・結婚・出産を兼ね備える、現生人類から大きく離れたロマンある生態。それらはそれらに起因するカーストなどディストピア要素と表裏一体の関係でもある。
その他の設定はかなり自由度が高いため、ハードルが低く様々ジャンルで用いられている。
「第2の性」と「階級」
オメガバースにおける特徴的な設定として「 男性 / 女性 」の他に、「 アルファ(α) / ベータ(β) / オメガ(Ω) 」という第2の性、3種類の性別がある。オメガ性の人間は発情期になると性欲が向上して身体に力が入らなくなり、更にはフェロモンを発して社会的に有能なアルファ性の人間を誘引・興奮させてしまう体質を持っている。これが定期的にまたは不定期に一週間程続くため社会での扱いが悪い。「番」や「抑制剤」と言った回避手段もあるが完全ではないとされる。
計6種類の性別が存在しており、それぞれの体質・能力の違いから社会での評価・待遇に差別がある「階級社会」となっている。


アルファ同士による結婚も可能である。しかし、いざ結婚してみるとお互いプライドが高く、マウントの取り合いになるため、アルファ同士の結婚生活は長く続かないとされる。
生態
下記のような設定はあくまでも基本とされているものであり、描き手・書き手によって細部は異なるため、実際のところはこの限りではない。
オメガバースは作者によって様々な設定が存在する、非常に自由な世界である。
アルファ性 (Alpha)(α)
基本設定
数が少なく、生まれつきエリートでボス的な気質を持ち、社会的地位や職業的地位の高い者が多い。総攻めであり、特にオメガ性に対しては絶対的な攻め手である。強引で支配的だが、作品によっては「持てる者の苦悩」も受け持っている。
発情中のオメガとの接触は、どんなに理性的なアルファであっても抗しきれない強烈な発情状態を引き起こし、時に暴力的なまでの性交に及びかねないため、この性質を嫌悪するアルファもいる。
なお、オメガの発情抑制薬に相当するものが存在しないため、一度発情したアルファを、同じく発情しているオメガが止めるのはほとんど不可能。亜人や半獣人のいる世界観の場合、鋭い牙を持つなどより動物的な要素の強いフィジカルエリートでもある事が多く、一層顕著になる。
特殊設定

関連設定


ベータ性 (Beta)(β)
最も人口が多く、身体的特徴や行動等も現実の人間とほぼ変わらないとされる。
発情期も存在せず、オメガ性の発情に誘惑される事もあるが、アルファ性ほどの激しい反応は起こらず、自制も可能。中にはオメガ性のフェロモンがまったく効かない設定も存在し、そこでのベータ性からすれば発情オメガは「体調が悪そう」くらいにしか見えない。結婚もベータ性同士の男女でする事が当たり前と捉えており、その子供も高確率でベータ性となるので同様の家庭が再生産されてゆく。「一般人」「大衆」代表。
ただ裏を返せばそれ以外の組み合わせや、ベータ性同士の子にもかかわらず他の性になる場合が稀にあるという事である。また、子供の時はベータとされていたものが年齢を重ねたら体質が変化する、といった設定も見られる。それらをどの程度タブー視するかでその社会が決まるところがある、重要な役割でもある。
オメガ性 (Omega)(Ω)
基本設定
数はアルファ性よりも少なく、絶滅危惧種のようになっている場合もしばしば。大きく育たなかったり、誘惑や妊娠に特化した成長をしたりと、身体構造自体が生存競争に不利なようになりがちという設定も見られる。女性も「男性も」ほぼ確実に総受けである。
そのまま絶滅する事を望むアルファやベータがいたり、アングラ世界からは「使える」存在と看做されある意味引く手あまただったりと、現実の女性やその他マイノリティーが被ってきた諸々のリスクやハンデのメタファーとして捉える向きもある。
特殊設定

関連設定



オメガ性の冷遇
オメガ性の特性上、発情期になると周囲とのトラブルを引き起こし、本人もまともな労働力として使えなくなることから、繁殖(主に産む側)に関することのみが仕事とされていた歴史がある。
実際オメガ性が自立するにも就職先は制限されがちで、多くは低賃金の単純労働か、体質を活かした夜の仕事に従事せざるを得ないのが現実である。たとえまともな職を得られても、結局は発情期が足を引っ張り、職場内で冷遇・腫れ物扱いされたり、最悪愛人や枕営業要員として飼い殺しにされる事になる。
差別描写については、他の性と競合すると優先的に落とされたり、「優しくか弱い家庭的な性」として補助的な仕事に集中投入されたりする「程度」の、先進国における一般女性レベルの生活は可能としている設定も少なくない。中には珍獣のように、ある意味大切に「保護」されているという設定も見られる。とはいえ、こういったケースは家の奥に軟禁され、時が来れば保護者が決めた婚約者に引き渡されるのみといった自由無き人生を意味しているものでもある。
番(つがい)
アルファとオメガの間にのみ発生する特別な繋がりを「番(つがい)」と呼ぶ。
フリーのオメガはフェロモンを発してフリーのアルファを誘い、番になったオメガは以後フェロモンを発さなくなる。番になる基準は運命的なものであったり、性行為の際にアルファがオメガのフェロモン分泌腺があるうなじや喉元を噛むことでフェロモンが変質し、番になったことが周囲にも判別できるようになる等々、設定は様々。なお、ベータとオメガで繁殖は出来るが、番関係にはならないと言われる。
この番は本能的なもので、通常の恋人関係や婚姻関係よりも強いものとされ、一旦番になるとどちらかが死ぬまで解除されないと言われる。特にオメガは、生理的にも他の相手との性交がしにくくなる側面があり、以後は番とのみ行為に及ぶようになる。
しかしアルファの都合によっては、オメガ側が一方的に番を解除され引き剥がされる場合もある。この状態のオメガは非常に強い精神的ストレスを負い、以後は番を作れなくなってしまう。一方で発情期が再発するため、二度と番を得られないまま発情期を抱えた一生を送ることになる。
以上です。
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(pixiv百科事典参照)












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。