ガコンガコン…
あの後アキトの様子を見つつ
無事に自販機のある場所まで移動できた。
アキトの兄ちゃん、見つかんないな。
どこにいるんだろう…
狐様の見ている方に目を向けると
男の子と女の子がいた。
男の子の方は白いパーカーをきてて
女の子の方は赤いスカートを履いている。
…白い、パーカー?
返事がないアキトを見ると、
蒼白で冷や汗をかいているようだった。
アキトは何かを感じてる
狐様の言ってた力のおかげか
それとも別の何かなのか。
なんにせよ、ユウセイは
アキトの大事な兄ちゃんだ。
合流できればしたい。
ユウセイらしき少年は一切動かない。
かわりに隣の女の子が顔を上げた。
そして、目が合った瞬間。
一瞬景色が白んで、
思わず膝から崩れ落ちた
…待って、なにこれ。
頭がガンガンするし
心臓あたりもキリキリ痛い。
顔を上げると、
ユウセイらしき少年と女の子は消えた。
手にはいつの間にか、
お守りが握られていた。
…これミヤモトさんに貰ったやつ…
刃物で切りつけられたみたいにボロボロ。
あんなヤバいなんて
聞いてないんですけど…?












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!