〔side:🦊〕
今日は午前練習だけで、午後は休みだったので
ヒョンのところに行って
苦手な作曲を教えてもらっていた
”出来ることを一つでも多くしよう”と夢中で作業した。
気が付いた時には、
西日が傾いて暗くなっているだろうと
推測できるような時間だった。
時間を意識したオレは
集中力が切れてしまったので、
ヒョンにお礼を言って
今日はもう帰ることにした
階段を上がって数時間ぶりの地上と対面すると、
サイアク。
あいにく、今日は傘を持っていないし、
マネヒョンの迎えもない。
傘を売っているであろうコンビニまでは
歩いて5分はかかる
今日は濡れて帰るしかないか、と覚悟を決めて
一歩踏み出そうとしたとき、
背後から遠慮がちに肩を叩かれた
そう言って背負っていたリュックから本当に傘を取り出す
少し驚いた顔をしたオレが面白かったのか、
マスク越しに彼女がふんわりと笑ったのが分かった
ぺこり🙇♀️🙌ぺこり🙇🙌
挨拶をして、彼女は帰って行った。
歩きながら何度かこちらを振り返っていたのが面白かった
オレがちゃんと傘を使っているのか気になったのだろうか
結局、オレは彼女が曲がり角で曲がって見えなくなるまで見送った
顔をしっかり見ることは出来なかったけど、
大きな荷物と練習着、しっかりとマスクで隠された顔からして
オレたちと同じ練習生なのだろう
髪の毛が綺麗で、暖かみのある優しい声だった
next Ep.27
🩷 & ✨ please














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!