side将生
今日は体育祭当日。
周杜「全力で楽しもー!!!」
みんな「「おーーー!!」」
そうクラスのみんなは盛り上がってる。
大輝「どうしたん?将生。」
将生「え?特にないよ…。」
大輝「あるやろ……あー2人からのか。」
将生「う…察しが相変わらずいいね…。」
2日前風磨先輩とヒロくんに告られて俺の頭の中はいっぱいいっぱいだ。
土曜と日曜も告られた後で気が気じゃなかった。
将生「どうしよう…。」
大輝「まぁ、結局は将生が決めなあかんからな。」
大輝「将生が好きな方を選べばええわ。2人とも将生の幸せを願ってるはずやから将生の選択なら何も文句は言わんわ。」
将生「しの…。」
大輝「ま…今日は体育祭やし1回忘れて楽しもうや。」
将生「そうだね!」
話が一段落すると周杜がやってきた。
周杜「将生くん今から100mリレー?」
将生「あ!忘れてた!!」
大輝「俺ら白組か。」
周杜「たまたま3人とも同じだもんね~!」
大輝「頑張ってきてな。」
周杜「応援してるよ〜!!」
将生「行ってくるわ。」
そう言ってリレーに向かった。
簡潔に言うとリレーは勝った。
女子達の黄色い歓声が飛ぶ中俺はアンカーで4人抜いて1位になった。
自分でも思うくらいには見事なごぼう抜きってやつだった。
そして周杜は障害物競走で見事1位をとり、しのと風磨先輩の番である借人競走が始まった。
side篠塚
借人競走。
俺は3番目という割と早めな順番だったためすぐ俺の番になった。
足は元々早い方だからスタートしてすぐに紙を取ることができた。そしてそこに書いてあったお題は
『頼りになる人』
そのお題を見た瞬間思いついたのはあの人だった。
すぐに俺は2年生の列に行くとすぐに見つかった。なぜならめちゃくちゃ目立っていたから。
大輝「てらさん!!!いいですか??」
そう声を掛けた。
するとてらさんは驚いた表情をしつつもすぐに出てきてくれて一緒にゴールした。
大輝「てらさん急にすみません。」
寺西「いやいや大丈夫だよ!!…ちなみにお題は?」
そう聞かれた。
俺は紙をてらさんに見せると言った。
大輝「体調不良の時にめっちゃ頼りになったので。」
寺西「そっか〜。いつでも頼ってよ。」
そういったてらさんの笑顔が俺は明るくてその笑顔を見せてくれて嬉しかった。
side将生
借人競走を終えてしのが借りた風磨先輩と仲良いらしい寺西先輩と一緒に帰ってくると周杜は速攻2人に声をかけた。
周杜「2人いつの間に仲良くなってるの!?」
大輝「そんな事は…。」
周杜「しの…てらくんの事好きなの?」
大輝「な…//」
寺西「ははっ笑。こんな可愛い彼女貰っていいの~?」
大輝「てらさん!!やめてくださいよ//」
寺西「冗談冗談!!用事あるから行くね!」
大輝「あ…はい!ありがとうございました。」
そう言って別れていた。
寺西先輩を見送り借人競走を見るとちょうど風磨先輩のターンだった。
風磨先輩は紙を見た瞬間こちらに走ってきた。
全女子が期待の目で風磨先輩を見る中先輩は俺に声をかけてきた。
風磨「将生。きて!!」
将生「え…!?」
風磨「ほら!」
そう言って先輩は俺の腕を掴んで走り出した。
俺も置いていかれないように必死に走った。
すると先輩の目の前に別の人が通った。
すると先輩は急停止せざるを得なくなってその瞬間、嫌な音が鳴った。
将生「え…?先輩?」
風磨「大丈夫。走ろ。」
そう言って走った。
絶対足挫いたでしょ…。
けど先輩を止めることも出来ずゴールした。
将生「先輩!!足…大丈夫ですか!?」
風磨「ん…大丈夫。将生は戻っていいよ。ありがとう。」
将生「そう言って俺が帰ると思ったんですか。」
風磨「いいから…。」
将生「良くない!!」
そう言って俺は先輩に肩を貸しながら保健室まで先輩を連れていった。
あいにく先生は他の子の処置をしていて保健室にはいなかった。
俺はいつの日か先輩にしてもらったように保冷剤を先輩の足に当てた。
すると先輩が
風磨「ごめん、弱くて。」
そうボソッと言った。
将生「先輩何言ってるんですか?」
風磨「守りたいって思っててもこんなに俺は弱いんだな。強がってるだけで。」
将生「そんなことないですよ。」
そういうと先輩は俺をじっと見つめた。
将生「俺は先輩に守ってほしいと思うことは確かにあります。けど…俺も先輩を守りたいですよ。」
風磨「…。」
将生『人は強いところもあれば弱いところもあります。だからこそ弱い時は俺が先輩を守りたいですよ。』
風磨「将生…。」
将生「先輩に守ってもらってる分、俺のことも頼って下さいよ。」
将生『強さと弱さ、どっちもあっていいじゃないですか。』












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!