あの日から作戦を練りに練って当日になった。
作戦は至ってシンプルだが、マルフォイが囮として死喰い人が集まるバーに1人で入る、そしてマルフォイが誘拐される。(恐らく死喰い人達はマルフォイを見てすぐにでも行動に出るという予想だ)そこで彼らの隠れ家にマルフォイは連れて行かれるので、ポッターの名前を呼ぶ。ポッターの名前に呪いをかけておいたので呼べば彼の居場所が分かるという算段だ。
「焦っちゃダメだよ。」
「君が言うか?」
マルフォイは強がっているのかそれとも本当に自分を落ち着かせようとしているのか片眉を上げて自分に問い返した。分かってるよ、なんて半ば呆れながら返してはマルフォイは満足気にそれならいい。と前に向き直った。
作戦決行。
マルフォイはバーに入って行った。中で何が起こっているのかは局長が監視しているので恐らく後ほど情報が回ってくるはずだ。それよりもマルフォイがいつ自分の名前を呼ぶのかに精神を集中させた。
数時間が経った頃…
「ポッター……」
微かにマルフォイの声が聞こえた。
どくん、と心臓が大きく跳ねた様な気がしたのも束の間、 彼の居場所がサーモグラフィーのように浮かび上がっては居場所が露になる。
気を紛らわす為にも後輩たちを連れてその場所へ走り始めた。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!