私はあったことを全て話した
まだ分かってなかった。この先に待っていることが人生を変えてしまうような出来事になるなんて…
次の日
ガチャ
くだらない話をしながら千秋と教室に行くと、さっきまで喋ってたのに急に静かになって気まずい空気が流れた
「……」
誰も返さない
「千秋おはよう」
私は空気のように扱われた。千秋には皆普通に接してた
先「今日は大事な話があります。芽依さんが転校することになりました」
芽「夢のせいだから!親友だと思ってたのに!」
この一言が決めてだった
休み時間はトイレに行っても教室に居ても悪口を言われた
真面目だと思ってた そんな子だと思わなかった いじめとか最低 とかね
千秋が居る時は千秋が耳を塞いでくれた。だから聞かなくて済んだ
そんな感じで一日が終わった。息が苦しかった。居心地が悪かった
2日目からはハブられるようになった
千秋はその度に庇ってくれる
それでも私は空気みたいに扱われた
何か悪い出来事が起こると全て私のせい
隣のクラスにまで「柚木はいじめっ子」という根も葉もない噂が広がった
居場所なんてあるはずもない
泣けば泣き虫と言われ、怒れば殴られるとか言われ、感情を出せなくなった
地獄の日々が始まって私の性格は変わった
学校も行ったり行かなくなったりした
お兄ちゃんも千秋も色々してくれたけどダメだった
私はいじめの加害者にも被害者にもされた…
これって私が悪いんですか?
誰か教えて…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。